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リリなのinボクらの太陽サーガ
肝試し
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ルシードを集めているのか知りたいけど」

「サバタもそこは話してくれなかったしな……全く、あの男は一体どういうつもりなんだ」

「でも……サバタさんは意味もなく隠したりするような人じゃないの……。きっと何か理由があると思うの……」

トゥルルルルル!

「(ビクッ!?)え……な、なんでこの病院潰れてるのに電話が鳴ってるの!?」

「まさか本当に幽霊がいるのかな……? これは興味深い……」

「念のため、俺が出よう。……もしもし?」

なのはとユーノにも聞こえるように受話器をとった恭也がついでにスピーカーモードのボタンを押す。するとそれなりの少女の呻き声が聞こえてきた。

『イタイヨゥ』

『クルシイヨゥ』

『イヤダヨゥ』

『コワイヨゥ』

『タスケテ、キァアアアアアアア!!!』

「きゃああああああああ!!!?」

「うわぁっ!? あ、なのは! こんな所で一人で先に行ったら危険だよ!!」

「待て、戻ってくるんだ! なのは!!」

フェイトと同じように恐怖でパニックを起こしたなのはも一人で駆け出してしまい、ユーノと恭也が急いで追いかけようとする。しかし……。

ミシミシ……!

「ッ! まずい、戻れユーノ!」

ガラガラガラガラ!!

なのはを追って走り出そうとした二人の足元で老朽化していた床が崩れ、廊下が分断されてしまったのだ。恭也の一声でギリギリ断崖にしがみついてその階に留まる事が出来たユーノだが、先走ったなのはと合流する事が出来なくなってしまった。

「床が俺達の重みに耐えきれなかったのか……となるとユーノの飛行魔法で向こうに渡るのも危険すぎる。仕方ないが、別の安全な道を進むしかないな……」

「確かにその通りですね。……無事でいてよ、なのは!」

回り道を強いられる事になった二人は、一人の魔法少女の安全を祈りながら急いで来た道を戻っていった。それを見てほくそ笑む存在がいた事に一切気づかず……。





「ヒック……ヒック……ここどこぉ……?」

あれから走りに走った後、我に返ったフェイトは自分がサバタとアルフとはぐれてしまった事に気づき、辺りを見回して自分が一人ぼっちになっている状況に再び恐怖が蘇り、泣きながら歩き出していた。余談だが事故などで遭難した場合、その場から動かない方が発見確率は格段に高いのだが、その理由は現場から変に出歩いたり徘徊したりすると捜査の手が行き詰まってしまうのだ。

「アルフぅ〜……! お兄ちゃぁ〜ん……! お母さぁ〜ん……!」

捜査の手が行き詰まってしまうのだ!

血の跡が残るシーツに床、何かが暴れて壊れた跡、刃がどす黒く錆びたメスとハサミ、そういった物が散乱するいくつもの部屋を通り過ぎてはフェイト
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