契約
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よね……」
「ええ。恐らく今回の事件の報告を見た上層部は魔力の高い彼女達を何が何でも入局させようと画策してくるでしょうから、できれば何かされる前に私の庇護下に置いておきたいのだけれど……今優先するべき事は事態の早期解決よね」
「結局彼女達がどう選ぶにせよ、僕達管理局はせめて汚名返上しないと駄目だな」
八神家の居間にておれはフェイトとアルフ、はやてに心配をかけたことを謝罪した後、アースラでの会議内容を説明。とりあえず今後フェイト達は慎重にジュエルシードを捜索するそうだ。なお、高町なのはの兄である恭也に出くわす可能性がある事も伝えると彼女達は涙を流すほど本気で震えていた。どんだけ恐れられてるんだよ、恭也……。
「それで明日の昼、この前話した無害な吸血鬼に会いに行く必要が出た。一種の顔合わせのようなものだから危害は加えてこないだろうが……どうする?」
「お昼用意してくれるんやったね、確か。人ん家のご飯も気になるし、お邪魔させてもらおっか!」
「お、お兄ちゃんが一緒にいてくれるなら……私も行くよ。まだ吸血鬼と聞くとあのヴァンパイアの顔が出てくるから怖いけど、無害なら……何とか平気かな……?」
「もし何かあってもサバタが守ってくれるならあたしも大丈夫さ……! あのおっかない店員の相手だけは勘弁してほしいけど」
ということで意見がまとまったので、明日の昼に月村邸に邪魔することを今日もらった紙に記されていた連絡先に伝え、予定の場所で合流する流れになった。
『キングク○ムゾン!』
[……アリス、なんだそれは]
『こういうパターンの時のお約束だよ〜♪』
[……お約束だと? なるほど、そういうものなのか……]
そんなわけで翌日の昼、待ち合わせた場所で迎えに来た車に乗車し、おれとフェイトとアルフとはやては月村邸に招待(?)された。はっきり言って敷地のあまりの大きさに一瞬、イストラカンの血錆の館をイメージした。伯爵はいないが、それに値する人物は一応いる事になるのか?
「いらっしゃい、よく来てくれたわね。私が当主の月村忍よ」
「月村すずかです……」
「月村家のメイド長のノエルと申します」
「同じくメイドのファリンです」
「これはどうもご丁寧に。私、八神はやて言います〜」
「……フェイト」
「アルフだよ。それにしてもあんたら、ぶっちゃけ見た目は普通だね」
ちなみにおれは自己紹介していない。両方とも知っているので既にする必要もないからだ。
「え〜っと、すずかちゃんや。なんか見覚えがある髪やと思ったら君、何度か図書館に来とらんかった?」
「へ? あ、もしかしてはやてちゃんもあの図書館を……?」
「せや。私も暇があれば
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