契約
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?」
「厳密な計算じゃないけど………多分7回だと思うよ、クロノ君」
「7回……その回数までにイモータルを倒しきらないとこの世界で魔法が使えなくなる。暗黒物質の性質も考えるとかなりギリギリだな」
「イモータルが消費する量も含めると、もっと少ない回数でこの世界の魔力素が枯渇するでしょうね……。となるとサバタさんをあまり戦わせないようにしないと、この世界で管理局が一切活動できなくなる。……あ、いや、ちょっと待って! ま、まさかイモータルの狙いって……!」
リンディの脳内でサバタが言っていた言葉が反芻され、イモータルにとってこの世界で何が気に入らないかを推理して彼女は青ざめる。
『銀河系を侵す存在である人類を無害な反生命種アンデッドに変える事で延命しようとしている』
そして、銀河系を次元世界に置き換えるとピタリと条件が一致している存在。それは自分たちの所属している組織、時空管理局。つまりイモータルの狙いは……。
「どうしたんですか、艦長!?」
「もし、もしもよ? イモータルが次元を渡る術を見つけて次元世界全ての暗黒物質を一斉に活性化させたら……!」
「ッ! 全ての世界で魔法が使えなくなる!? 管理局の根幹でもある魔法技術が完全に無用の長物になったら、管理局の存在意義が消失してしまう!」
「まさかこんな辺境の世界で、次元世界の存亡に関わる事件が起きるなんて……借金の事も含めてただのロストロギア回収任務の枠に収まらない規模になってきましたね」
「そんな奴らが蔓延る世紀末世界で戦い続けていたサバタ達が、どれだけ過酷な戦いを生き延びてきたのか、僕達では想像もつかないな……」
彼らは知らない。本来サバタは破壊の獣を墓標として眠り続けるはずだった事を。彼が今生きているのは奇跡と偶然、そして弟の諦めない意地がかみ合わさった結果だと。
「そうなるとイモータルとの戦いに備えて、高い戦力になるなのはさん達にはどうしても協力してもらいたいわね」
「母さん、彼女達を取り込むつもりですか!? 彼女達は民間人ですよ、これ以上巻き込むのはあまり得策とは思えません! それに戦いの最中にもし暗黒物質に侵されでもしたら……!!」
「そうならないようにクロノが守ってあげればいいじゃない。それに……あなたも言い負かされたままは癪でしょ?」
「それは僕や管理局のプライドを犠牲にすれば済む話です! わざわざ彼女達の命を危険にさらす理由にはなりません!」
「ん〜でも艦長の言う事もわからなくもないんだよね。あのなのはちゃんって子の魔力ランクはAAAランク、フェイトちゃんもそれに匹敵するレベルで、しかも二人ともまだ伸びしろがあるんだもの。正直人材不足の管理局から見たら両方とも喉から手が出るほど欲しい人材ではあるんだ
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