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リリなのinボクらの太陽サーガ
会談
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いという事は、この話の通りになっていた可能性があるって事なんだよ。そしてそれは違法になるかもしれないからっていう僕の保身が生み出した悲劇にもなる。これに気付いたからサバタさんはあの時、幻滅したって言ったんだよ。うん、全くその通り、言い返せる言葉は一切見当たらない」

説明し終えると無力感に満ちた様子でうなだれるユーノ。高町なのはもそんな彼を励まそうと言葉を探しているが、元々文系が苦手である彼女には何も思い付きそうになかった。
おれはおれで予想を上回る質の答えに内心感嘆していたが、今の内容を理解したのならまずすべき事があるのを彼に伝える。

「……“ユーノ”。それに気づいたのなら何をしなければならないのか、おまえならわかるな?」

「ッ! 今、僕の名前を……」

「幸いここにはその“なのはの家族”がいる。……今の話は聞いてただろう、恭也?」

「ああ。ジュエルシードを集めなければ地球が滅んでいた危険があるとはいえ、俺達家族に黙ってなのはに手伝わせていたのはどうしても納得がいかない」

「おっしゃる通りです。だから恭也さん、魔法の事を隠したまま、なのはの力を借りている事をずっと黙っていてすみませんでした」

「待ってお兄ちゃん! ジュエルシードの回収は私が自分からやろうと思ったの! だから……!」

「…………」

無言のまま佇む恭也の前でユーノは何も言わず頭を下げ続けている。高町なのはも必死に弁護しようとしているが、耳に入っているかどうか疑わしい程恭也は無反応だった。リンディや月村忍たち他の面子もその重い空気に誰も言葉を発せられなくなる中、感覚では一時間ぐらい経った気がする頃、徐にため息を吐いた恭也はユーノの近くに歩み寄り……、

「……なのはに大した怪我は無いようだからな、特別に許してやろう」

彼の肩に手を置いてそう告げた。瞬間、ユーノは「ありがとうございます!!」と大声で涙混じりに礼を言う。まるで父親に娘との結婚を許可してもらった新郎のような流れだが、ある意味高町家では似たような扱いだろう。

「まあもし……なのはに大怪我させていたら、この世の生き地獄に叩き落としていたがな?」

「誠に申し訳ありませんでしたぁ!!」

「そう必要以上に脅すな、恭也。妹が毎日ジュエルシードを集めに出かけていた事に気付かなかったおまえにも責任はあるのだからな?」

「ずっと俺達が探していたお前が言うか、それを……」

「今日までの間、恋人優先で家族を顧みなかったおまえが何を言う? 少しでも兄らしくして妹の行動に気をつけていればおまえなら見抜けたはずだ」

「ぐ……そ、その通りだ……!」

「あ〜コホン、そろそろこちらの話にも合流してもらえませんか、サバタさん?」

論破されて言葉に詰まる恭也の様子
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