会談
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わりないがな」
「う……」
「ゆ、ユーノ君は悪くないの! 私がやりたいと思った事だから、お兄ちゃんもあんまりいじめないで欲しいの!」
秘密にしていた分家族から責められて針の筵の構図になっている高町なのはとユーノ・スクライア。何だか大変そうだが、ある意味自業自得とも言える。
「ところであなた達の言う“ロストロギア”って当方はまだ理解できていないのですが、要するにそれは何なんですか?」
「確かに説明不足でしたね。ロストロギアとは、過去に何らかの理由で滅んでしまった世界、もしくは古代文明の技術で作られた遺産などの総称です。そのほとんどが既出の技術では真似できない超高度の技術や生半可な技術では制御が難しい、または不可能な物で構成されています。下手に扱えば世界が滅ぶかもしれない危険性も持っていますので、私たち時空管理局はそれを確保して管理しているのです」
「では何故あなた達は今のタイミングで訪れたんですか? 事故が起きたと知らせが届いているのなら、もっと早く来れたのでは?」
「数日前にこの世界で次元震と呼ばれる、次元世界に作用する地震が確認されたので。遅れてしまったのは人材不足も理由の一つですが、事件現場の検証や被害の報告などに時間がかかってしまったからです」
この前のジュエルシードの暴走か……あれは確かに中々危ない所だったな。なお、ネゴシエーターには当事者の高町なのはを差し置いてこの面子の中では最も交渉慣れしている月村忍が表に立っている。あちらはしばらく任せておいて……っと、そうだ。
「ところで“獣”、この前の宿題の答えはわかったか?」
「人の姿を見せたのに“獣”呼ばわりはまだ変わらないんですね、サバタさん。でも……その理由も今ならわかるかな」
「ユーノ君、答えって結局どういう事なの?」
「……僕はこの前こう言ったよね。『なのはの家族には伝えていません。魔法の事を管理外世界に漏えいするのは管理局法で違法でもあります』と」
「うん。でもそれって確か魔法がばれると混乱が起きて大変な事になるからって私がレイジングハートを手にしたあの日に家で言ってたよね?」
「うん。だけどそれを意識し過ぎた結果、僕はなのはの命を必要以上に危険にさらしてしまった。いや、もっと取り返しのつかない事態になっていたかもしれない。もし……もしもの話だよ? なのはが暴走体に負けて命に関わる大怪我を負ったりした場合、何も知らないなのはの家族は自分たちの知らない間に瀕死になっている家族の姿を見てどう思うか想像できる?」
「それは……何があったのかどうしても知りたいと思うの。でもそれ以上に無事に治るのか凄く心配になるし、何で話してくれなかったのか悔しく思う…………あ!」
「なのはもわかったよね。家族に何も知らせな
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