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戦闘城塞エヴァンゲリオン
第1話Bパート『負け犬にウイルス』
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の地下には、N2地雷が埋まっています!
これはその起爆スイッチ、なのです』

ざわめき、あちらこちらから不安そうな声が漏れる。

『あれあれー?
この世界にはN2の直撃にも耐え得るような常識の外の存在がいるんですよ。
とはいえ、多くの参加者にとって
N2以上の殺傷力もN2以上の攻撃に耐えられる防御力も持ち得ないものでしょう?
――であれば、その程度の殺傷力や殺人技術を競ってどうすると。馬鹿馬鹿しい』

たしかに。殺し合いで決着というのであれば、先ずN2地雷を起爆してここを更地にし、生き残った極少数の参加者で優勝者を決めれば良い。大会は一日とかからないだろう。
そう。その、道理。だ。

しかし、大会主催者はそんなことは望まないらしい。
武装も認めるからには、武力の有無も重要なファクターであろうが、それを含めた総合的な力を見たいということか。

『…まあ、N2が埋まっているというのは嘘なんですが。
これも単なる私のガラケーですし』

何だそりゃ。という脱力した空気が漂うが、ツッコミが入ることも無かった。


以降、勝負についての説明があった。曰く

・大会開幕以降、参加者はいつでも戦いたい相手に対して勝負を申し込むことができる。
・勝負を申し込まれた相手は、それを受けることも拒否することもできる。
・勝負を受けた場合、何を以って勝敗とするかを決めてジャッジに申請する。
・なお、どこで誰と、何組のペアが参加しようと、勝負の参加者全員の同意があればルールは問わない。

何組でも。つまり、ここに居る全員が○×形式のクイズに参加したりすれば。
いきなり半数が脱落する、…ということもある。ということか。


・勝負方法が未確定な状態で勝負が成立し、勝負の参加者同士では勝負方法が決定できない場合、
 自動的に戦闘(バトル)となる。これはジャッジが判定する。
戦闘(バトル)は、片方のペアが、@明らかな戦闘不能をジャッジが判断するか、
 A戦意喪失を宣言するか、B捕縛されジャッジに引き渡されるか、いずれかで決着となる。

・脱落せず勝ち残った参加者が、一定数を切った時点で決勝トーナメントを開始する。
 逆算して勝負を避けることは大会本部の意図するところではないため、
 決勝トーナメントに進めるペアの数は非公開情報とする。

・勝負を拒否しても特に罰則(ペナルティ)は無いが、大会の経過情報に
 どのペアから勝負を申し込まれ拒否したという情報が掲載される。

勝負拒否の情報が。思わぬ損失となることが、ありうるだろうか?

いや、愚かな。
優勝条件は『勝ち続けること』ではないか。逃げ回った先に他者の敗北を待つなど。

勝たねば。勝つのだ。


『さて皆さん。私からの話は
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