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リリなのinボクらの太陽サーガ
交差
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「傷が多いのは居た場所を考えるとしょうがないけど、傷は男の勲章だって聞いた事があるから見方を変えれば……ほら、一気に頼もしく見えるよ! ぺたぺた」

「…………なぜ2人そろって俺の身体を触ってくる」

「まあ、いいじゃん」

「それにしても―――ちゃんも一緒に入れば良かったのになぁ。一応風呂に入るぐらいの時間はあるはずやろ」

「う〜ん、気を遣ってくれてるのに悪いけど、あの子は用事が済むまで落ち着こうとしないんじゃないかな」

「確かこの国の諺に、急いては事をし損じる、というのがあったな。アイツは気の入れ所と抜き所を把握すべきだろう」

ちなみにこの旅館には男湯女湯の間に家族用の混浴風呂があるんだけど、私たちがここに来る途中通りかかった時は使用中でした。誰が使っているのかわからないけど、さっきから衝立越しに楽しそうな声が聞こえてくるので、きっと仲の良い家族だと思います。

そうしてゆっくり疲れを癒す事が出来た温泉から上がって、こういう場所で恒例の卓球をしようと卓球場に向かいました。

「何なのよ、アンタ!?」

すると私より先に向かっていたアリサちゃんの怒声が聞こえて来て、何があったのか急いだら、オレンジ色の髪の女性がすずかちゃんを含む二人に絡んでいる光景に差し当たりました。

「何があったの、アリサちゃん?」

「聞いてよ、なのは! なんかこいつがね……!」

「え、ええと……私たちに何か用なんですか?」

「ちょっ、先に聞いといてスルーかい!」

「いや〜悪いね。ちょっと知り合いの子に似ていてさ。うっかりぶつかって悪かったね」

「……いいもん、いいもん。私なんてイジられたりしないと輝かないキャラなんだから、むしろありがたい方だもん。……ぐすん」

「よしよし、アリサちゃんは頑張ってるもんね。いつも全力で向き合ってるもんね」

私がさっきまでアリサちゃん達に絡んでいた女の人と向き合っていて、その後ろで体育座りでいじけてるアリサちゃんをすずかちゃんがなだめている。そんな妙な光景に対して、呆れ交じりの聞き覚えのある呟き声が聞こえました。

「廊下の真ん中で何をやってるんだ、おまえ達は……」

その声に思わず振り向くと、あの時の……春なのにマフラーを巻いて、独特な赤い目をした彼、私に覚悟を促したサバタさんがいました。
背中に私達と同年代らしい茶髪の女の子を背負いながら……。

『ああぁーーーーーっっっ!!!!』

「な、なんやぁ!!?」

へ? なんでアリサちゃんとすずかちゃんも叫んでるの? というか一斉に大声出しちゃったから背中の子もびっくりしちゃってるよ。

「あ、あああああ、アンタ! なんでこんな所にいるのよ!?」

「私たち、あれからずっと探してた
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