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リリなのinボクらの太陽サーガ
相談
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りの耐性がある。そして月光仔は太陽仔以上に耐性があり、余程の事が無い限りアンデッド化しないようになっている。それで太陽仔の父と月光仔の母の間から生まれたのがおれとジャンゴだ」

こう聞くとおれ達兄弟は色んな意味でハイブリッドなのだな。もっとも、兄弟間で戦うよう銀河意思に仕組まれたから、運命の悪戯も皮肉なものだ。

「ジャンゴって?」

「太陽仔の血を濃く受け継いだおれの弟だ……。太陽少年として数多くのイモータルを浄化してきている。しかし……親父に似たのか、それとも単に受付嬢にアプローチしているのか、暗黒ローンの返済に苦労しているようだったが」

「おいっ、太陽の戦士のくせして金の管理が雑なんかい! なんかアカンやろ色々!!」

暗黒カードを今も持っているおれが言うのも何だが、借金地獄に陥ったりしないか心配だ。好意も抱いていて、出費などの計算が必要な商売をやっている大地の巫女(リタ)辺りにいつか財布を握られるんじゃなかろうか? アンデッドすら素手で倒す怪力女の尻に敷かれる…………強く生きろ、ジャンゴ。

「ま、この世界にいないアイツはこの状況に関係ないから置いておこう。それでジャンゴが太陽仔の血を継いだように、おれは月光仔の血を濃く受け継いでいる。が、諸事情で太陽の力は使う事が出来ない代わりにおれは暗黒の力を使えるようになっている」

「暗黒の力って事は……サバタ兄ちゃん、もしかして……」

「そう、銀河意思ダークに仕える暗黒仔として育てられたおれの身体には、暗黒物質が宿っている。月光仔の血のおかげで吸血変異こそしていないが、暗黒の戦士であるおれの性質はどちらかと言えばイモータル側だ。……さて、これを知ったおまえ達はおれの事をどう思う?」

そう、おれの正体はヴァンパイアとほとんど同じということを今、彼女たちに教えたわけだ。生命種を滅ぼそうとする存在に近いことで、彼女たちはおれを危険視してくるだろうと予想している。しかし当然だ、暗黒の力は彼女たちの近くにあるべきではない。だから離れてほしいと言われたら、おれは躊躇なくここを出るつもりだ。
しかし……その考えは杞憂に終わった。

「どうって言われても……これまで通り、サバタはサバタだとあたしは思うな。だって暗黒の力が使えるってだけの話だろ? というかぶっちゃけ、あたしとフェイトはこの家に来た時に少し教えてもらってたけどピンと来なかったし、これまでのサバタを見てると悪い人には全然見えないからね」

「うん、私もアルフと同じだよ。危ない時は守ってくれて、風邪をひいてもちゃんと看病してくれるほど面倒見が良くて、こうして私たちの事を想って真実を話してくれる。だからサバタは私たちのお兄ちゃんだよ」

「せやせや。今日まで一緒に過ごしといて、身体ん中にダークマターがあるから
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