第1巻
ランク付け×実戦部隊について
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「そうよ。便宜上、全ての《救世主》をランク分けしている」
石動兄よりも静乃が答えてくれたが、亜鐘学園生徒は全てランクDでDの意味は、『弟子階級』の頭文字である。普通なら卒業試験に合格し、白騎士機関に入る資格を得た者がランクCで意味としては『一般階級』のCだ。
「俺は亜鐘学園生徒ではありますが、白騎士機関所属ではありませんよ?一応聞きますが、なぜ俺がランクCになるのですか?」
「話は最後まで聞いてもらえると助かるが、卒業試験合格しなくても既にそれ以上に実力を有していると認められているのは、学生の間でもランクC以上に認定される。我が校には僕を含めて現在十二人いるし、君にもその資格は充分に有りだと学校側から判断が下ったのさ。それと弟の事で話をしに来たんじゃないのさ」
俺が白騎士機関所属ではない事をサラリと言うと、説明を引き継いだ石動兄。聞いても俺は首を縦には振らない。
「入学したばかりの灰村君にはまだピンと来ないかもしれないが、ランクC《救世主》とは正しく『正義を体現する剣』であり、それに憧れない者はこの学校には・・・・」
「そんなのは白騎士機関所属である先輩がそう言っても俺は首を縦には振りませんよ?卒業後の白騎士機関に入る道などいりませんし、ここは学費無料で奨学金が出る=給料が出るくらいでしょ。メリットばかりではないに決まってますからね」
「なるほど、弟を拳だけで倒した強さだけではなく頭も良いって事だね。ウチの厳も見習ってほしいものだ、ランクCになれば僕が預かる『実戦部隊』に入ってもらうのが決まりだ。白騎士機関の第一義は、突如として出没する《異端者》を可及的速やかに殲滅する事だ。そのために学んでいる『途上の学生(ランクD)』が、実際に《異端者》と戦う事はあり得ない。でも、『実戦部隊(ランクC)』の僕達には《異端者》との戦闘も訓練の一環として要求されるんだ」
「つまり俺がその部隊に入れと?」
「ああ。《最も古き神皇帝(創造神黒鐵)》何だ、喉から手が出る程欲しいと思っているよ。出動するのは月に一か二だが、毎日放課後には『実戦部隊』での特別演習が行われるから時間も取られる。部活は論外で、実戦だからね。学園創立以来の僅か五年間で、少なく死者も出ている。文字通り命がけの覚悟がいるので、強制はしたくない」
俺が神皇帝だからなのか、その部隊に入れって言われても強制はしないそうだがこの人からは逃げられないだろうな。例え断っても何度も説得にきそうだし、仕事としては戦闘狂であるのにとってはとても有難い部隊となるが、俺には既にソレスタルビーイングブラック・シャーク隊部隊長してい
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