少年は剣の世界で城を上るようです 第七層
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金なくなった。」
「「「へっ?」」」
俺だけお預けされて項垂れたのも束の間、またポケットを探りながら言った
まさか過ぎる言葉にアリアを除いた三人は同時に声を上げる。
・・・アリアが、アスナちゃんに、プレゼントだと・・・!?
前日まであんなに険悪だったのにいったい何が!?
「・・・はい、アスナの。」
「えっ!?あ、ありがと………。」
ポカーンとしたまま受け取ったアスナちゃんの両手に咲いたそれは真っ赤な・・・
アネモネだろうか。大きさからいって、恐らく胸飾りだろう。
花言葉は辛抱、無邪気、期待、可能性、純真無垢などなど。
アスナちゃんに合わない訳ではないが、何故アネモネ?
「・・・9月、30日。誕生花、"シュウメイギク"。
えーめーで"ジャパニーズ・アネモネ"。シュウメイギク無かったから・・・代わり。」
「あ、そ、そうなんだ?ありがとう。」
「ううん。たんじょうび、おめでと。」
「「「ぅえぇっっ!?」」」
アリアが花に詳しかった事も意外だったが、続いた言葉に更に驚いた。
そ、そうか。今日ってアスナちゃんの誕生日だったのか・・・。全く知らなかった。
と言うか何故アリアが知っている!キリト・・・が知ってるとも思えんし。
「あ、う、えぇ?な、なんで私の誕生日知ってるの!?」
「・・・ふふ、な・い・しょ。」
・・・・これまたビックリ。アリアは人差し指を唇に付け、悪戯っ子の様に微笑んだ。
な、何と言ったらいいのか・・・驚いた以外の言葉が見つからない。
寧ろ何かハイになる怪しい物でも食ったんじゃないかと心配になる。
「誕生日はだいじ。・・・ね?」
「………ええ、そうね。誕生日は一番大事な日よ。」
「うん、よし!今からケーキとご馳走作るぞ!ノワール、アリア!知り合い全員呼んどけ!」
「任せなさい。フフフ。」
「・・・キリトしか、いない・・・。」
「え、えの、わ、私は何を「「主役は待機!!」」はいぃぃ〜〜〜!」
「・・・ふふ。」
その後。調理時間を短縮させるアイテムを総動員し、一時間でパーティ用のご馳走と
ウェディングケーキかと見紛う巨大ケーキを完成させ、一足先に来たキリトと
クラインとエギルに手伝わせて会場を仕立て、急な(強制)招待によって集まった
赤白の騎士達と漆黒の軍団とその他大勢でアスナちゃんの誕生日を祝った。
・・・当然、ゲームの中と言う事もあり酒が入り、最終的にほぼ全員が酔い潰れて、
男共は静かな牧草地に倒れ、数少ない女性陣5名は家のベッドで仲良くお休みした。
そして俺はと言うと―――
「よぉPo
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