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大統領の日常
本編
第十三話 異世界からの介入?(2)
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西暦2115年 10月 14日


「閣下・・・」
「もはやここまで・・か・・・」
既に第二艦隊は湾岸沿いに姿を現しており、砲撃が始まるのは時間の問題であった。
市民の避難も未だに完了しておらず、地獄絵図となるのは明白であった。

「閣下、大和が湾岸沿いに到着した模様です。敵と交戦する様子はありません・・・」
「そうか・・・飛空艦隊到着までの時間は」
「あと7時間はかかるかと・・・」
「そうか・・・」

重苦しい空気に包まれた会議室に通信が届いたのは5分後のことであった。
「閣下・・・」
「メインスクリーンに出せ・・・」
誰もが敵が降伏勧告を伝えてきたのだろうと考えた。そして周りの者たちとご小声で話し出す。
しかし、そこに写ったものを見た瞬間会議室は静まり返ることになる。


「helloロンディバルト国のみなサーン!私は金剛型一番艦の金剛といいマース!よろしくデース!」

そう・・・そこに映っていたのはひとりの少女だったのである。

度肝を抜かれた会議室はお通夜のように静かになった。その空気を打ち破たのはケーニツであった。
「君は何者だ。もし降伏勧告をしてきたというのなら無駄だ。我らは市民を守るために最後の一兵まで戦う」
「NONO、私たちは提督に会いに来たのデース。戦うつもりもありまセーン」」
「戦うつもりはないだと!?ではなぜ防衛艦隊を攻撃した!防衛艦隊と交戦したということは、交戦の意思があるという明確な証拠ではないか!!」
「Oh,話がかみ合わないデース。誰かほかの人と変わってくれませんカー?」
「ここの最高責任者は私だ。ほかの者と変わることはできない」
「頑固な人はアイドルにはなれないよー!」
この空気に似合わぬ明るさでマイク片手にスクリーンに出てきたのはオレンジ色の服を着たこれまた少女であった。これにはケーニッツも一瞬固まったが、すぐに再起動を果たし、言葉をつづけた。

「今度はなんだ!なぜ少女ばかり出てくるんだ!貴様らの上官を出せ!これ以上の話は無意味だ!!」
「ここに上官などいまセーン。ワタシ達の司令官は別のところにいマース」
「上官がいない!?」
ケーニッツが驚くのは無理のないことであった。少女たちだけの部隊など聞いたことがなかったからである。

「では貴様らの上官はどこにいるのか。無線で呼び出せばいいことだろう」
ケーニッツもようやく冷静さを取り戻し、いささか低い声であったが、落ち着いた声で提案した。
「それは無理デース。なぜなら司令官はあなたたちの方にいるからデース」
この言葉に会議室は騒然となる。彼らの司令官、すなわち敵とつながっている者がいることが発覚したのだから。
「こちらに要るだと?では名前を言え、そいつを連れてきてじっくりと話し合う。・・・さあ
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