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少年は旅行をするようです
少年は加速するようです Round3
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「何の事か分からんな!腹立たしい、風呂に入ってくる!」

「じゃあ私も入る〜♪」

「じゃあ俺も入る〜♪」

「一人おかしいだろう!!と言うか帰れ!今すぐ!ハリー!」


・・・ふむ、何でだろうこの子、ちょっと辛辣すぎやしませんかね。

ハルっちを負かしたせいかしら?しかし甘いな!この俺に勝とうなど五億年早い!


「………うん、ごめんなさい。ちょっと、調子乗っちゃったね。」

「え、あ、や、そこまでは。」

「邪魔してごめんね?それじゃ……。」


そしてここできらりと涙を一粒。無論水魔法。

更に肩を落とし背にはどよーんとエフェクトをつける。無論重力魔法と闇魔法。

トボトボ歩いて行くと、案の定後ろから声をかけてくれた。


「ちょ、ちょっと待て!その、なんだ、今帰られたら私のせいみたいで

良心がチクチクと言うか、いや、今からじゃ帰りの便が無いだろう。

幸い君は外見的にも内面的にも無害だしノワール君に任せれば問題ない、だろう。」

「……………。」

「だ、だから!まぁ、ノワール君が責任を持つのならば、今日くらいはコッソリ泊まっても

問題ないというか、已む無しと言うか。だからと言って風呂は一緒に入らんぞ!?」

「うん、ありがと!」


ツンデレをきっちり決められたところで、後ろに花を咲かせ満面の笑み。無論花魔法。

顔は自前だが。そんなこんなで俺は一晩修学旅行組みと泊まる事になり、ノワールと

ヒメちゃんとめぐみんの部屋にお邪魔した。・・・ハルっちへの罪滅ぼしのつもりで

ヒメちゃんの寝顔を写したのは、永遠の秘密だ。

Side out


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