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リリなのinボクらの太陽サーガ
暗黒の戦士
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アリサとは違うが同じ年齢の大人しめな性格の金髪の少女が、鬼気迫る表情で目の前に迫って来たヴァンパイアを見るなり恐怖で一瞬硬直してしまう。しかし反射的に後ろに飛んだ彼女は服の中から黄色い三角形の宝石を取り出した。

「バ、バルディッシュ、セットアップ!!」

次の瞬間、少女の周りでフラッシュが発生した。突然の事でおれは迂闊にも止まってしまったが、光が収まると少女は黒色を中心にした奇妙な格好になっており、手に金色に輝く大鎌を携えていた。ヴァンパイアは光の中でも止まらずに少女に接近、恭也から奪った小太刀で斬りかかっていく。大鎌で受け止めた少女は華奢な見た目とは裏腹に俊敏な動きでヴァンパイアの攻撃を弾き続ける。しかしそれは回避と防御が間に合っていると言うだけで、彼女一人だと反撃には一歩及ばない状況だった。そう、一人ならば。

「あんこぉぉぉくッ!!」

ヴァンパイアが少女に狙いを定めている間に、こっちはブラックホールのチャージを完了させた。強力なイモータルさえ一時的に封じ込める吸引力で吸い込み、耐えているヴァンパイアに少女が追撃の手を加える。

「フォトンランサー・フルオートファイア!!」

ヴァンパイアに少女が光弾を無数に放ち、ブラックホールに取り込まれても彼女は攻撃の手を緩めなかった。ブラックホールに吸い込まれた攻撃は耐久力が限界になるまで全て中で炸裂するため、単純に斬るだけでも威力は倍増する。ブラックホールが弾けて消滅した時、まともに喰らったヴァンパイアは膝をついて肩で息をしていた。

「はぁ……はぁ……な、何なのいったい?」

少女も少女で冷や汗を流しながら遠目でヴァンパイアの様子をうかがっていた。まぁ、いきなり巻き込まれた彼女が逃げるどころか戦うとは最初考えもしなかったが、予想以上に善戦したおかげで何とかヴァンパイアに傷を負わせる事が出来た。彼女の力に興味はあるが、今は一時的とはいえコイツの力を封印しなければ……。……ッ!

「魔力を感じないから人に憑りついた暴走体、では無さそうだけど……」

「下がれ!!」

「っ―――!?」

少女の緊張が解けて迂闊にヴァンパイアに近づいた次の瞬間、赤く光る目を走らせてヴァンパイアがしゃがんだ状態から急接近して彼女を捕えてしまった。

「ひっ!!」

恐怖に歪んだ顔の彼女に、ヴァンパイアは吸血本能のまま噛み付こうとする。彼女に月光仔の血が流れているとは思えない以上、おれは傷を負う覚悟を決めた。

ガシュッ!!

「ぐっ……! 離れろ!!」

ゼロシフトで彼女を突き飛ばし、代わりにおれの左肩を噛み付かれた。血を奪い取られてライフが削られる感覚。痛みを耐えながら暴れて吸血を振りほどき、暗黒銃でヤツの胴に連射する。暗黒ショットでも流石に至近距離で何発も喰らっ
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