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ハイスクールD×D大和の不死鳥
13正体を明かすとき
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ゆっくりとリアス様の前まで歩く。

 誰も止めに入らない。

 会場のほとんどの者が、目の前の出来事を信じられないと、固まっていた。

「リアス様」

「えっ…………、あっ、はい!?」

 ふふっ、何で敬語になってるかは置いておくか。

「失礼します」

 驚いているリアス様の背と膝裏に腕を入れて、横抱き……、まあ、お姫様抱っこする。

「きゃっ!」

 可愛らしい悲鳴が部長の口から漏れた。

 腕の中で真っ赤になっているリアス様へ笑顔で言う。

「このままじゃ終わらせないって言いましたよね? あのライザーと結婚なんかさせたくなかったんで、俺があなたをもらいに来ました」

「えっと……、そのっ……」

 真っ赤な顔で俯くリアス様を微笑ましく眺めたあと、けじめとして両家の親族、リアス様とライザーの親だろう悪魔に、婚約パーティをぶち壊したことを謝罪しそして今度は堂々と胸を張って警告する。

「リアス様は俺がもらっていきます。再びリアス様が嫌がるような、泣くような結婚をさせようとするのなら、俺が何度でももらいにきます」


呆然と誰も動けない中、オカルト研究部兼グレモリー眷属の悪魔たちがかき分けて出てきた。

「ヤマトさん!」

「ヤマト君!」

「ヤマト先輩!」

 朱乃さん、木場、小猫ちゃんの順で名前を呼ぶ。

3人に「部室出会おうと言って」空高く飛び上がる勿論リアス様をお姫様抱っこしながら

満月の夜空に二人の男女が舞い上がる

「ヤマト何故あんなことを言ったのかしら?」

「どのことですか?」

「『悪魔の未来は俺が背負う』のことよ」

「あれですか?あれは簡単なリアス様への…………です」

「聞こえなかったからもう一度お願い」

「だからリアス様へのプロポーズです」

二人とも顔が赤くなる

「…………ヤマト」

「は………」

俺とリアス様の唇が重なり合う

「「う………クチュ……」」

リアス様が唇を放し

「私のファーストキスよ。日本では女の子が大切にするのよね」

「リアス様」

「何かしら?」

「私はリアス様、いえリアス・グレモリーが好きです。いたらないところがあると思いますが僕と付き合ってください」

リアス様は赤い顔をしながらもう一度キスをしてきた。

唇が離れると

「今のが答えよ。こちらこそ不甲斐ない王だけどよろしくね」

「はい」

夜空を飛ぶ男女は再び唇を合わせた


続く
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