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ウイングマン イルミネーションプラス編
クリスマスデート
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?」
それはヤバイ。
でも、先ほどのイルミネーションプラスの態度を思い出してみた。
本来ならあのムチの一発でライト人間されるはずだったのだ。それが不発に終わった。
イルミネーションプラスは確かに「おかしい」と言ったのだ。
でも、こうやって桃子のお尻は光っているわけだから、不発ではなかったということになる。
ということは変身することで抑止力になっているのではないかと桃子は考えた。
とりあえず、一度変身してみることにした。
「えいっ!」
バッジを着けて変身してみるとお尻の光は見事に遮断されている。
桃子の推測は当たったようだった。
「これなら大丈夫みたいね。しばらくはこの格好でいるのが安全かもしれないわ」
桃子はしばらくはコスチュームで過ごすことにした。

しかし、1つ問題があった。
「この格好じゃ学校には行けないなあ……」
翌朝、桃子は学校を休むことにした。
「さすがにこの格好で学校には行けないよね……」
その代わりというわけではないが、午後からアオイに会いにいくことにした。
高校の授業が終わる頃にアオイの通う仲額高校の校門で待ち伏せすることにした。



4.
健太はやはり今朝もぎこちなかった。
しかもかなり寝不足の様子だ。
明日は休日だ。健太はデートはこの日しかないと決めていた。だから誘うとすれば、今日しかないのだ。
「美、美紅ちゃん、きょ、今日もいい天気だね……」
「そ、そうね……」
美紅は健太の態度にぎこちなさを感じつつも、あえて何も言わなかった。
朝のランニングのときも登校のときもほとんど会話がなかった。
健太から出てくるのはなぜか天気の話しばかりだった。
でも、アオイの言葉を信じて、見守ることに決めたのだ。

給食の時間、健太は覚悟を決めた。
さすがにもう時間がない。デートにすら誘えないなんてヒーローとしてもカッコ悪すぎる。
「美、美紅ちゃん、屋上まで来てくれないかな?」
「えっ!?」
ガチガチに緊張していることがわかる。
こんなにかしこまられられるとなんだか怖くなってくる。
思わず尻込みをしてしまうが、断る理由などない。
「うん……」
健太に連れられて美紅は屋上へ向かった。
昼休みの屋上は誰もいなかった。この季節の屋上は寒いだけでのんびり過ごすのには向かないのだ。
「あの、美紅ちゃん?」
「は、はい……」
健太の緊張が声からも伝わってきて、美紅も緊張してしまう。
何を言われるのか見当もつかない。悪い話ではないことだけを祈るだけだった。

「あ、明日、デ、デートしませんか?」
健太の声は思いっきり裏返ってしまった。
そのせいではないが、予想外の答えに美紅はあっけにとられた。
「……」
その反応に健太は失敗した顔をした。
せっかくクリスマスにデ
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