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ウイングマン イルミネーションプラス編
クリスマスデート
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。帰り道を急いだ。
「きゃあああ」
どこからか悲鳴が聞こえた。
「きっと光る女かもしれない……」
桃子はスカートのポケットからバッジを取り出した。
そしてウイングガールズに変身した。
悲鳴のした方へ急ぐと、女性が1人、崩れ落ちるように跪いていた。
「大丈夫ですか?」
桃子は女性のもとに駆け寄った。外傷はないようだ。
「あ、はい……」
「何があったんですか?」
その女性は驚いて腰を抜かしただけのようだった。
「あ、あっちに……」
彼女は動転して何を言っていいのかわからなかった。
できたのは指で遭遇したものが移動した方向だけだった。
「あっちね!」
桃子はその方向へ急いでみた。
ただ、正直に追いかけても曲がり角の多い街中ではなかなか見つけることはできないかもしれない。
さっきの女性の視界が及ばない場所に移動すると高らかにジャンプした。
空から見渡した方が早いと考えたのだ。
特に、相手が光っているのであれば上空から探せば一目瞭然のはずだった。
そして、桃子の読みは的中した。
空から見ると不自然に動く発光源をいくつも見つけることができた。
その光はある程場所が近く、それらの中心付近の上空に視線をずらしてみると……
「いた!」
一際怪しい点滅して光る物体が上空を移動していた。
「あれが新手の刺客ね!」
桃子は刺客と思しき光体に近づいていくと、相手から接触してきた。
桃子の動きに気づいたようだった。
「お前がウイングマンか?」
「残念。私は桃子。ウイングガールズの一員よ!」
そう言うが早いか蹴りかかった。
「いきなり蹴りとは足グセの悪いお嬢さんだ。私はイルミネーションプラス」
桃子のキックを軽々と避けると、自己紹介をした。
そしてこう言った。
「そんな奴はお仕置きをしなきゃな」
高らかに右手を挙げるとイルミネーションプラスの手がムチのように変化し光り始めた。
ビシッ!
そのムチが桃子を襲う。
「何、それ? 反則でしょ?」
桃子は敵の攻撃に驚いて文句も言うが、体は反応して、俊敏にそれを避けた。
しかし、桃子の言葉に応えることもなく、イルミネーションの攻撃は続いた。
「もう、何なのよ!」
「避けてばかりじゃオレ様を倒せないぜ」
桃子は必死に避けるが、このままじゃ埒があかないのはその通りだった。
「言われるまでもないわ。モモコラリアット!」
桃子はラリアットでお見舞いをした。
「うわっ!」
モモコラリアットが後頭部に命中してイルミネーションプラスは前のめりに倒れそうになった。
「貴様、オレを本気にさせたな!」
怒るといきなり攻撃のスピードがアップした。
「ヤバイわ、コレ」
そのスピードについていけなかった桃子のお尻に見事にイルミネーションプラスの鞭が命中した。
ビシッ!

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