第四十一話
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何、明日から皆本気でぶつかりあうのだからな!美味いものを食ってもらおうと思ったわけだ!」
「いつもの如く、とってきたんだな・・・五人前くれ」
「おう、食え食え!」
そういうと、豪快なしゃべり方からは想像もつかない丁寧さで肉を斬り、その場で焼いてから五皿を俺が展開した結界の上に置いていった。
「ほら、好きにとっていっていいぞ」
「・・・・・・・・・・・・凄い人だな、あれ・・・」
「ああ・・・あ、肉サンキュな」
「お、これうめえ・・・ってか、何か俺の中の席組みのイメージが・・・」
「拳さんは結構イメージ通りだけどね。・・・筋肉、憧れるなぁ・・・」
最後のセリフを言ったのが華奢なやつだったために、俺は噴き出しそうになる。
「あ、一輝、ようやく見つけた。」
「どうした、匁?」
噴き出すのを我慢しているところで匁に話しかけられ、どうにか耐えることができた。
「何、あれがちゃんと作動したのか気になっただけだ」
「ああ、そういう・・・ほら、あそこ。穂積がいるから直接聞いてきてくれ」
「確かに、それが一番早いか。そうしよう」
匁がそのまま穂積のところに走っていくのを見届けて、後一人でコンプリートだなぁと考えて見回して・・・一人の少女がこちらに向けて走ってきているのを発見した。
「はふぅ・・・こんばんは、一輝さん!」
「こんばんは、夜露ちゃん。白夜の付き添い?」
「と言うよりは、代理ですね・・・お兄ちゃん、帰っちゃいましたから」
アイツ、帰ったのか・・・ハァ、まあいいけど。帰りたい気持ちはよく分かるし。
「で、夜露としては知り合いがいてとても助かりました。応援していますね、一輝さん!」
「ありがとう、夜露ちゃん」
「えへへ〜。あ、そうだ。殺女さんとかってどこにいますか?」
「あの辺に固まってるよ。ほら、今にもバカ騒ぎをし出しそうだから早めに止めてきて」
「あ、ほんとだ!じゃあ参加してきまーす!」
そう言って去って行ってしまった。
やっぱり、どこかずれてるんだよなぁ・・・ん?
「どうしたんだ、お前ら?」
「・・・ちなみに、今のは?」
「白夜の妹の夜露ちゃん。それがどうかしたのか?」
「いや・・・世界ってちょっと理不尽だなぁ、って・・・」
なんかよく分からんことを言い始めたんだが・・・大丈夫か、こいつ?
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