第四十話
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っと怖い。なるほど、笑顔によるコーティングをするというのはこういう状態の事を云うのか。より一層怖い。
さて、それにしても・・・
「・・・どうする、殺女」
「言うしかないんじゃないかなぁ・・・ほら、見えるところにいるし」
殺女はそう言いながら後ろを見て指差した。
そちらを私と凉嵐以外が見る。予定通りなら、一輝がバイクに乗っている姿が見えるはずだ。
「・・・ねえ、確か私寺西くんに念押ししなかったかしら?移動はバスでまとまってする、って」
「してましたね。途中で作戦会議をしたいから、と」
「ホントにすいません、カズが自由すぎて・・・一応、作戦会議中は電話で参加させますので・・・」
「それ、道路交通法違反にならないかしら?」
「あれ、呪具・・・私だったり光也だったりと相互連絡をしながら運転するための物だから、許可されてるよ?」
「そう・・・じゃあ、それはもういいわ。ええ、参加してくれれば何でもいいわよ・・・」
ご迷惑をおかけします、会長さん。
ただ、まだ参加しようとしただけいい方だというどうしようもない問題児なので、ご勘弁を・・・
「ところで・・・あの後ろに乗ってる和服の女の人って誰?」
「・・・二 穂積。家に住んでる・・・憑いてる幽霊。家事全般をやってる」
「で、ちょっとした裏技で今回付いてきましたー!」
殺女が明るい。一輝が自由すぎて私や凉嵐は頭を抱えているというのに・・・似ていることが原因なのか・・・?
「バイクの二人乗りかー。ちょっと憧れるなぁ・・・」
そして、穂積を見た大同菊乃がそう洩らしたのを聞いて、私もだと思った。
いいなぁ、二人乗り。
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