第1巻
サツキの過去×雑魚との力比べ
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放課後の第一アリーナーで教師が見守る公式試合をする事となったので、石動はすぐにでもやっても構わないという感じだったがそうはさせないのが教師達である。で、暇になった俺らは見学席に座っていた。授業の邪魔になりたくないのが本心で、サツキは何か話したい気分なのか隣に座っている。沙紀もいるが、静乃は黒魔なのでここにはいないが。
「よかったら教えてくれないか?サツキの過去について」
「何で?『お前は兄である俺に褒められたいと思っていたんだろ?』正解よ、いつか話そうとしていたけど。私は兄様に褒められたいと思って行動をしようとしたけど、その前に諸葉が片付けてくれた。どういう不運かは知らないけど、あたしの住んでいた町は、次々と《異端者》に襲われたの。お陰であたしは中学三年までに、十二回も引っ越さないといけなかった」
「転校続きじゃ、友達も作れなかったろ」
サツキが頷くが、寂しくは無かったそうで、サラシャの記憶があり毎晩夢にフラガに出会えた事。サラシャにとっては、フラガが全てだったと。
「それと最初に《異端者》に襲われた後、家や学校を破壊しまくりだったけど、蒼い翼のお陰で現れるごとに家とかは無償だったのよ。それから出現のたびに、破壊活動をする化け物に対して白騎士機関よりソレスタルビーイングが大活躍をした。その時からその人達のお陰で今の私がいるのかもしれない」
「するとウチの社員が援助をしたという事か?それについては知っているけど、ちなみに名前は何て言ってた?」
「確か桜花さんだったかしら。二回目から何度か助けてくれたり、唯一の話し相手だったから。それで何回も引っ越す度に一緒に来てくれるから、正直助かったわ。蒼い翼は日本全国に支社を持つからどこに行こうとも、一緒について来てくれた。だから諸葉が蒼い翼本社に行くと言ったらもしかして会えるかもしれないと思った」
桜花か、今頃聞いていると思うが、前から嵐城サツキの話し相手を頼むと言っといたんだったか。テストでサツキが《救世主》だって分かってからか、前世があるのはサツキだけじゃないと分かり、桜花が蒼い翼やソレスタルビーイングに恩返しをするなら行きなさいと言ったそうだ。桜花は色々と背中を押したようで、だからこの外史でのサツキの性格が違うのかと思った。本来の性格はお調子者で猪突猛進だったと聞いているが、サツキがしようとする所を全て俺が回避させたようだ。
「桜花なら、今はウチにいるぞ。しかもソレスタルビーイング所属だから、今頃どこかで《異端者》かドウターでも倒しているかもしれないな。サツキがここに来たのは俺目当てという事か」
「うん。ここに来たら兄様に会えるかもしれないと思って入学したら、見事兄様に会えた。それも前世並
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