14話
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後でこんな事をされたのだ……既に堕天使側にかける情けなど無い。
それに、万が一今回の事件で詩乃が犠牲になっていたら……本気で堕天使を皆殺しにしても気が済まない。四季にとって彼女の価値はアザゼルを初めとする幹部の命だけでなく堕天使全員の命と比べても尚大きい。
「それに、オレを止めた所でコイツも行くだろう。殴る前に聞いた話じゃ、元々こいつと一緒に居たシスターの神器が目当てだったらしいからな」
だからと言って一誠に詩乃の事を委ねる等と言うマネは絶対にしない。彼女が危機に曝されている問いのならば、何を於いてでも駆けつけるだけだ。……それでも、仲間のアウトレイジ達への報告と連絡・合流と言う事を考える程度の冷静さは有った、と言う訳だ。
「一誠もそうだけど……駄目よ! 判ってるの!? 貴方が向かおうとしているのは、堕天使とはぐれエクソシストの巣窟なのよ!」
「ああ、だから……此処で集まる約束をしていたんだよ」
一人で敵の拠点に乗り込むほど冷静さを失っては居ない。……二天龍さえ纏めて討伐できるだけの戦力を既に手配済みだ。敵が数ならば此方は圧倒的な“質”で叩き潰す。詩乃を傷付ける相手は絶対に許さない四季が、彼女の命を奪おうとしている、其処に居る堕天使もはぐれエクソシスト等、誰一人逃がす気はない。
「ああ、そう言う事だ」
「へっ、オレ達に喧嘩売った事を後悔させてやろうぜ」
先ほど破壊した部室の一部から入ってくるのはクロスファイヤとジャッキーの二人……クロスファイヤには公園で一度別れ、位置は分かっているが連絡できないアウトレイジの上級の実力者達を呼び出して貰う事を頼んでいた。
ブルースとカツキング、ジャッキーの三人と他の二人のアウトレイジが、近場に居る比較的連絡が付き易い上位の実力者達だ。
「キングの野郎は敵の溜まり場で合流、ブルースは本拠地に仕掛けるそうだ」
クロスファイヤの言う本拠地は廃教会などでは無く……グレゴリのほうで有る。
「ありがとう、クロス。ジャッキーさんはブルースに手を貸して……確実に敵の本拠地は落としたい」
……この数時間前、やっと連絡が付いたレイナーレと共に行動していたとある堕天使に対して、詩乃に対して手を出さない事と、早く戻ってくる様に連絡をしたのだが……結果、既に手遅れだった事をとある金髪ロリな堕天使からの連絡を受けて危険を感じていたアザゼルを更なる悪寒が襲った。
「……売られた喧嘩……徹底的に買ってやろう、カラス共!!!」
「「おう!」」
この場にアザゼルが居たら全力で『売ってない』と否定したい所だろう。寧ろ、幾ら積んでも返品して欲しいところだろう。
「っ! 小猫、祐斗、直ぐにシキを止めなさい!」
『おっと、邪魔は
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