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大統領の日常
本編
第十二話 異世界からの介入?(1)
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障が出ると思うのだが・・・」
「それはないだろう」
きっぱりとした口調で断言したのは国務委員長のクロスムであった。その言葉にホルスが顔をしかめたが、気にする表情もなく、言葉を続けた。
「もしこれが敵によるものであるとしたら、なぜ我々は勝てたのかね。敵がコントロールを奪っていたのであれば行動不能にして殲滅するか、艦艇自体を奪うかのどちらかだろう。そうではないかね」
ホルスはクロスムの言うことに多少不満を持ったが正論であったため、”チッ”と舌打ちして目をそらした。その様子を見ていたマスティスが口を開いた。
「我々にあえてみせたということはないかな。いつでも我々はキサマらのコントロールを奪えるぞ、と。そうすれば我が軍が勝利できたのも納得できるのではないかな」
「なるほど、あえてこちらの手を見せたということか」
マスティスの言葉に委員長らがふむふむと傾く。
「ではどうするのだ。敵がいつでもコントロールを奪えるとしたら、軍港で停泊中にいきなり攻撃をすることもあり得るのではないかな」
「そんなことになったら海旧大日本帝国の艦艇すべてを隔離しなければならなくなる。それに、それだけの艦艇を隔離するための場所と、それを維持管理する費用も必要だ。しかし、今我々がこうしている間にも何かしら起こる可能性もある。早急に手を撃つ必要があるだろう」
ペルシャールの言葉に再び委員長らが傾く。特にペルシャールの言った”維持管理の費用”という言葉に反応したホルスは、頭の中で必死に他の代案を考えていた。

「しかし手を打つといっても具体的にどのような手を打つのか」
天然資源委員長のタールが最もな質問を返す。
「システム自体を全て変えるしかないだろうな。変えるといっても新しいシステムの開発にどれだけの時間と資金を使うのか・・・」
何とか代案を考えたホルスが資金というところを強調して言った。
委員長らが考え込んでいるとティレーナが入ってきた。

「議論の途中に失礼いたします。海軍所属の第二艦隊全艦がここシャンテルトン(旧中華人民共和国シャントン州)に向かいつつあるとのことです・・・」
「ばかな、なぜ我が艦隊の艦艇が・・・第2艦隊には出撃命令は出ていないはずだ・・・」
ミューヘル中将が弱々しい声で呟く。そして席に座り込んでまた口を開いた。
「どういうことだ・・・まさか、またその現象が発生したのかっ」
委員長らに緊張が走る。これが敵によるものであったとしたら首都がどうなるか直ぐにわかったのである。
「すぐに迎撃部隊を出撃させなければ」
「だめだ、正視艦隊とまともにやりあえるだけの戦力は首都にはない。第一数が多すぎる。とてもじゃないが迎撃は無理だ」
「だとしてもこのまま何もしないつもりか」
「すぐに首都全域に緊急避難命令を出す。あと演習に出ている飛空艦隊
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