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遊戯王ARCーX 〜波瀾万丈、HERO使い少女の転生記〜
十一話 ーデート、なんです。ー
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『今日の優希さんは一段と可愛いですね〜♪』
ぽつりと呟く。当の本人はいつもの事なのでさして気にもとめず、自らに与えられ宿題に取り組む。
ニコニコと微笑むデスガイドの視線の先には背中を向け机に向かっている優希の姿が。
ただ今日はいつもと容姿が違く、ポニーテールに結わえられている栗色の髪の毛は解かれ、肩辺りまで伸びている。優希曰く気分転換らしいのだが、余計にデスガイドを喜ばせていることになっている。
『しかし、こう眺めているだけじゃ、つまんないですね。』
不敵に笑い、ひっそりと優希の背後に迫ると耳元に暖かい息を吹きかける。すると、びくりと飛び跳ね、体を反転し、睨みつけてくる。
「ふっふ、睨んでも可愛いだけですよ、優希さん?」
はぁとため息を吐くと額に手を当てる。
「……まったく。なんなのよ、今日。」
「いや、ただのスキンシップですよ?」
それだけ聞くとまた机に向き直り、宿題を進めようとする。
うーん、なんかこの頃ノリが悪いですね〜。
「ねーねー、優希さ〜ん」
ツンツンと肩を突いて、構ってアピールするがスルー。効果はいまひとつのようです。
しかし、めげずに続け、試しとばかりに脇腹を突っついてみるとびくんと肩が跳ねる。
ここも弱い……みたいですね。
優希さんの弱点の発見に内心で喜んでいると椅子ごと体をこちらに向ける。
目が一体何がしたいんだと語っている。
「あ、やっと反応してくれましたね〜」
「やっと、じゃないでしょ……。集中させてくれる気は?」
「ないですよ?」
キッパリと笑顔で断るとはぁと大きく息を吐く。
う〜む、悩める優希さんもいいですね〜。
さて、優希さんもこちらにしっかり意識を向けてくれたので本題に移りましょうか。
「ねぇ、優希さん……」
やや少し声のトーンを落として、いかにも真剣です。という雰囲気を醸し出す。
「私、優希さんの為にいろいろと尽くしてますよね?」
「へ?」
思わず素っ頓狂な声が優希さんの口から発せられる。薄っすらとだが、冷や汗が見て取れる。
「例えば、優希さんが家にいない時にお部屋の片付けをしたりとか……」
「へー……って、勝手に入らないでよ!な、なんも漁ってないよね!?」
あたふたと慌て出す優希さん。なんかやましい物でも置いてあるんでしょうか?
「心外ですね〜。私は優希さんの事を一番に考えてますのでそんな詮索するような真似はしませんよ」
それを聞くとホッと安堵する優希さん。これは意外と黒かもしれませんね。まぁ、誰にでも知られたくない事の一つや二つ……。私だって、優希さんのベッドの上で……、と言えない事もありますので探し出すのはやめておいてあげましょう。
「そ
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