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遊戯王ARCーX 〜波瀾万丈、HERO使い少女の転生記〜
十一話 ーデート、なんです。ー
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神獣ガルドニクスが飛んでいる。
「炎王……ですか。バトルロワイヤルでは一層厄介なデッキですね〜」
破壊をトリガーにし、効果を発動する『炎王』。しかも、そのエースである『炎王神獣ガルドニクス』は効果で破壊されると次のターンに蘇ると共に場を焼け野原にしてくれる。通常の1vs1の決闘ならリカバリーが効くが1vs2では、まずデスガイドのターン中にガルドニクスを効果で破壊し、次の男のターンで復活し、焼野原に攻撃。続く取り巻きのターンで追撃、と対処するのも酷だ。
だが、デスガイドは厄介と言いながらもその表情は余裕そのもの。その余裕はどこから?
「俺は永続魔法『炎舞ー天?』を発動するぜ!効果でデッキからレベル4以下の獣戦士族モンスターを手札に加えるぜ。俺は『炎王獣 バロン』を手札に加える!そして、ここでフィールド魔法『炎王の孤島』の効果発動だ!手札の『炎王神獣 ガルドニクス』を破壊し、デッキから『炎王獣 ヤクシャ』を手札に加える!」
「出た!兄貴のデストロイコンボだ!これで兄貴の勝ちはほぼ確定だぜ!」
ワーワーと煽てる取り巻き二人。いや、まだ決まらないし……。
「まーまー、まだデュエルは始まったばかりだ。じっくり楽しもうぜ。俺は手札に加えた『炎王獣 ヤクシャ』を召喚。バトルロワイヤルルールじゃ、各1ターン目は動けねぇしな。カードを一枚伏せ、ターンエンドだぜ。」
「おっと、何もしないなら……リバースカードオープン!」
エンドフェイズへと移行した時、デスガイドが動いた。
「永続トラップ『暗黒の瘴気』を発動します。墓地のガルド二クスを除外し、手札の『暗黒界の龍神 グラファ』を捨てます。」
黒い霧状のモノが墓地へと吸い込まれていく。
「んなっ!?俺のガルドニクスが!」
モヒカン男はせっかく蘇生条件を満たしたガルドニクスを除外され、悲痛の叫びをあげる。一方、私は取り巻き一人に拘束されつつも密かに男達に向かって手を合わせる。
暗黒界かよ……。ただでさえ、ガチ回りしたら手がつけられないのに、そこに精霊補正が……。ダメだ、これは決闘じゃなくて蹂躙になるぞ。南無。
そして、デスガイドは私に一瞬にニコリと笑みを向けると男たちへと向き直り、さらなるカードを発動させる。
「私は捨てられた『暗黒界の龍神 グラファ』の効果を発動!さらにもう一枚の伏せカード……永続トラップ『強制接収』も発動しますね。強制接収の効果は今の所ありません。そして、グラファの効果で伏せたカードを破壊します!」
黒い雷が落ち、男の伏せられていた通常罠『ジェネレーション・チェンジ』が破壊される。
あ、暗黒界に強制接収!?や、やばいよ!あいつ、早くしないと手がつけられなくなるよ!?
実質、毎ターン手札を捨てられる『暗黒
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