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遊戯王ARCーX 〜波瀾万丈、HERO使い少女の転生記〜
十一話 ーデート、なんです。ー
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クされ、優希さんの弟さんが扉を開け、入ってくる。
「姉ちゃん、今、暇〜?あれっ、友達来てたんだ……」
徹さんは私の事を視認するとギョッと驚くもののすぐに丁寧なお辞儀をする。
年齢の割には礼儀正しいですね。
「どうも、」
「あ、いえ……どうも、弟の徹です。」
「へー……君が徹君ですか?優希さんが話してた通り礼儀正しくていい子ですね〜」
えっ、姉ちゃんが!?と驚く徹。内心、変な事でも言われてないか心配なんですかね?
「他にもマジうちの弟天使!とか弟愛滲みでるような発言してましたよ?」
「待て待て待て!そんな事は言ってないから!?」
慌てて優希さんが止めに来るものの時すでに遅し、私は言い終えた後で徹君からは絶対零度の視線を照射されることに。それでもアワアワとしながら弁論する優希さんも可愛いですね〜。
ちらりと部屋の時計を見ると短針は三時を示していた。
出かけるには少し遅い気がしますが、まぁいいでしょう。そろそろ行きますか。
「じゃ、優希さん……そろそろ行きませんか?」
「へ?あ、うん。じゃ、ちょっと待って準備するから」
優希さんはどうにか徹君の誤解を解いたようで別の話をしていたようで急いで準備をし始める。髪をポニーテールに結んで、ポーチに必要最低限の物を入れてるだけですけどね。
「あれ?姉ちゃん達はお出かけ?」
「そう。ちょっと買い物して来るね〜」
言うが早いかさっさと私を家から連れ出していく優希さん。
◆◇◆
家を出た後、舞網市の色んな要素が凝縮された場所、マイアミ・ストリートもとい舞網商店街でウィンドウショッピングを楽しみ、休憩として大道路沿いに面したカフェでお茶を楽しんでいるのですが……
「うぐっ、これ甘すぎでしょ……。優希さんも一口食べてみます?」
私の目の前に置かれた某とろけるアップルベリーパイかっこ以下略の予想外の甘さに四苦八苦し、そうだ!と思い付きに優希さんに薦めてみますが、華麗にスルー。
くっ、あわよくばアーン、なんて事もできたのに?? いと悔しき事かな。
ちなみに優希さんはジェリービーンズマンコーヒーなるものを飲んでいます。ジェリービーンズマンって、あのバニラモンスターの事ですよね?美味しいのでしょか?
ちなみにですがメニューにはしっかりとブルーアイズマウンテンもありました。
「そういえばさ、なんでデスガイドは私について来ようと思ったの?」
ゆっくりとコーヒーを味わっていた優希さんが徐に顔を視線を上げ、私に尋ねてきました。
「ついて来た理由……ですか?そりゃ、優希さんに一目惚れ、って言う理由では納得しませんよね?」
マグカップを両手で覆うようにしたまま、こくりと頷く。やっぱり来て正解
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