The first season 〜人と獣〜
第一章 【獣の勇者】
第一狩 《出会い》
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この世界には人々以外に生き物がいる.....動物?いや、違う。そいつらを人々はこう呼んだ。
『モンスター』.......
モンスターにはいろいろな種類がいる。人々に家畜として共存している個体もいる。しかし、一方で田畑を荒らしたり、山を独占したり、最悪の場合、人や村を襲ったりする奴もいた。
しかしこういう狂暴なモンスターには専門機関から派遣される『ハンター』と呼ばれる職業によって討伐されてきた.....
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「っと。どのクエストに行こっかな〜♪」
集会所の掲示板をみて、上機嫌にそう呟いているのは少し長めの淡い赤髪になかなかイケメンな顔立ちの男、『花煽 凉』である。
俺は、ほんの少し前にここ、《ハイダン》に着いたばかりだ。今日は一人でクエストにいかなければならない。いや、別に他のハンターに頼めば着いてきてくれるのだが、俺はこの辺りのクエストがどのくらいのレベルか知るため一人で行こうというのだ。
別に友達がいないとか話しかけるのが恥ずかしいとかそんなんじゃない。断じてない。
そんなことを考えながらも俺はクエストを見ていた。すると一つのクエストに目を留めた。
「.....最初はこんなもんか......」
花煽は一つのクエストを選択した。そのクエストのランクは“上位”★5、内容は「白兎獣の討伐」である。
そして受付カウンターにいる受付嬢に受注しようとする。
「初めて見る顔ですね。新人さんですか?」
不意に声をかけられる。花煽は少し驚いたが、すぐにいつもの顔でその質問に答えた。
「いや、違うところから派遣されてきた花煽 凉だ。よろしく。」
受付嬢は長いストレートの黒髪で肌は白く、綺麗な顔立ち。はっきり言って可愛い。すると受付嬢が嬉しそうに言った。
「そうなんですか!!実は私もなんです!!一昨日派遣されたばかりなんです!!!」
「いやっそれじゃ俺に限らずみんな見ない顔じゃないの!?」
思いがけない天然ボケに思わずツッコミを入れる。
「あぁ!!なるほど!!どうりで知らん顔ばっかりと思った!!!」
そして二人同時に吹き出し、大笑いした。ここにきて初めての友達ができた。
「あ、そういえば名前何て言うの?」
「私ですか?私、『花澤 小咲』と言います。」
「じゃ、これからよろしく。呼び方は......」
「小咲で良いですよ。前の所でもそうだったし。」
「そうか。じゃあ小咲、俺のことは好きによんでいいよ。」
そう俺が言うと小咲は少し考えた。「じゃあ」といって小咲は言った。
「それじゃ、『凉ちゃん』で」
そう言われ、花煽、もとい凉ちゃん
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