暁 〜小説投稿サイト〜
(仮称)問題児たちと一緒に転生者が二人ほど箱庭に来るそうですよ?
弟子は虎と、師匠は忌み子と出会うそうですよ?
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れば黒ウサギ共々、私のコミュニティに来ませんか?」
突然現れたガルド=ガスパー。そいつからコミュニティの名と旗印の重要性とジンのコミュニティが何故衰退したのか、その理由を聞かされたフレメダ達カフェに居る呼び出され組。
それを聞き、フレメダはと言うと―――
『(何このエセ紳士にも成れてないゴリマッチョ。もう少し大きなスーツ無かったのか? てか結局、この程度の実力しかない奴がここらで伸し上がるってのが先ずオカシイ訳だ)』
―――とまあ、見事に話半分で別な事を考えていた。
「………で、どうですかレディ達。返事はすぐに、とは言いません。コミュニティに属さずとも貴方達には箱庭で三十日間の自由が約束されています。一度、自分達を呼び出したコミュニティと私達フォレス・ガロ≠フコミュニティを視察し、十分に検討してから―――」
「結構よ。だってジン君のコミュニティで私は間に合っているもの」
ピチピチスーツの言を遮り、まるで何事もないかのように紅茶を飲み干す久遠。紅茶を飲み干し、春日部の方を向いて、久遠は春日部に問を投げる。
「春日部さんは今の話をどう思う?」
「……別に、どっちでも。私はこの世界に友達を作りに来ただけだもの」
「あら意外。じゃあ私が友達一号に立候補していいかしら? 私達って正反対だけど、意外に仲良くやっていけそうな気がするの」
「……うん。飛鳥は、私の知る人とはちょっと違うから大丈夫かも。私のことは耀でいい」
「なら遠慮なく名前呼びさせてもらうわ。私の事はそのまま名前呼びでいいわよ」
『よかったなお嬢。お嬢に友達ができてワシも涙が出るほど嬉しいわ』
「失礼ですが、理由を教えてもらっても?」
顔を引きつらせながら咳払いして落ち着きを取り戻すガルド。しかし、あからさまに動揺している。
「私、久遠飛鳥は裕福だった家も、約束された将来も、おおよそ人が望みうる人生の全てを支払って、この箱庭に来たのよ。それを小さな小さな一地域を支配しているだけの組織の末端として迎え入れてやる、などと慇懃無礼に言われて魅力に感じるとでも思ったのかしら。だとしたら自身の身の丈を知った上で出直して欲しいものね、このエセ虎紳士」
そうピシャリと言い切った久遠から顔を背け、ガルドは何時の間に頼んだのか知らんけどホールのガトーショコラ攻略に勤しむフレメダに問いかけた。
「…………それでは、そちらのレディは?」
『……………………………………………………んぁ? 俺か? そうだな、俺は正直どっちに入ろうがどうでもいいんだ。結局、この箱庭に来た事自体が師匠の一人に連れられて、修練の一環で来ただけな訳だからな』
「な、なら!『だがな』っ!」
フレメダは、表
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