第1巻
不愉快極まりない言葉と挑発
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「で、灰村君。私らに聞かせてほしいものとは一体?」
「さっきコイツらが語った不愉快極まりない言葉ですよ」
ポケットにあったボイスレコーダーをオンにしてから、大音量で石動と腰巾着達が話していた会話を流す。石動と腰巾着共は見る見る顔を青くなっていったが、石道は冷や汗をかいていた。そして聞き終えた事で、一年の担任はそういう事かと思ってから一気に石動と腰巾着達に説教をしたのだった。
「なるほど、灰村君が聞かせたかったのはこれのためか。でも一理ある、弱い者いじめみたいな真似は感心しない!」
「そうだ!君達は《救世主》のなんたるかを全く理解していない」
「そもそも選ばれた人間というものは・・・・」
他の担任の教師からの説教に口答えしようとするが、それを認めないのがここにいる教師達だ。俺は、後ろにいるサツキ達に振り返らずに左手を後ろにしてから親指を立てたので、他の生徒も安心したかのような感じになっていた。石動の兄は立派な者だが、ここにいる弟はただの下種であり屑だ。
「コイツに何を言っても無駄なので、今日の放課後に公式試合を推奨する事を提案致します。石動に何を言っても無駄だと言う事が分かったのは先生も同じのはず、なのでここで《救世主》のなんたるかというのをコイツに教え込むというのでどうでしょうか?もちろん一年全員が見ても構いませんし、何だったら校長先生に言ってコイツを辞めさせる事も出来ますが?」
今日の放課後にここでの公式試合をやるか、それとも《救世主》のなんたるかを全く理解していない者は即刻退学だと言ったら、教師達はだったら放課後に公式試合をする事となった。教師達の説教しても無駄だという事を理解したようだった。一年生全員が見学する程暇じゃない者もいるので、一年一組のクラスメイトに担任と校長先生が特別に見るという事になった。
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