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魔法少女リリカルなのは平凡な日常を望む転生者 STS編
第68話 限界を超えて………
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「がふっ!?」
鳩尾に衝撃を受け、クレインは後ずさった。
「まだまだ!!」
そのまま刀を振り下ろし、クレインに追撃を掛ける。
クレインも悶えながらも頭上に剣を重ね、防御したが、明らかに弱々しい。
「くっ!!」
無防備の脇腹を蹴り飛ばす。俺自身何度も攻撃が出来るわけでは無い。クレインも守る鎧は無くし、一撃でも与えられれば致命傷を与えられる事も可能なはずだ。
「はああ!!」
倒れたクレインに今度こそはと、刀を突き下ろした。
「!?」
クレインは転がるようにして刀から逃げる。
だがそれは予想通りの動きだ。
「これで………!?」
そのまま技で斬りかかろうとした瞬間、激痛が走った。
「あが………!?」
まだ身体は動くが、今の動きに身体が悲鳴を上げた様だ。
「………ふぅ、危なかった」
そのせいで、仕留められそうだったクレインを倒し損ねてしまった。
「だけど、今ので私を倒せなかった事を後悔する羽目になるよ」
そう言うとクレインは全身を魔力で覆い、魔力の鎧を自身に纏わせた。
「なっ………!?」
「この部屋の魔力は完全に無くなってはいなかったのさ。僅かに残った魔力と自分の魔力をかき集め、
やっと鎧へと展開出来た。………今の君にこの鎧を破壊出来るかな?」
技を出そうとした瞬間、激痛が走った今の身体で、技無しであの魔力の鎧を打ち破る方法は今の俺には無い。
(万事休すか………いや、いくら鎧だとしても必ず継ぎ目の様な弱い部分がある。そこを突けば………)
しかし当然クレインもそれは予想しているだろう。
「さて、どうするかな………?」
自分を守る鎧が出来た事で頭も冷めた様で、冷静さを取り戻していた。ますます不利な条件が俺に突きつけられる。
『零治………』
「俺は諦めないよエリス。絶対にクレインを止めて見せる………」
そう。諦めるつもりは無い。
「来ないならこっちから行くよ有栖零治!!」
攻撃に来ない俺に代わり、クレインの方から俺に向かって来た。
「っ!!」
「あれ?何か声が聞こえるね」
ヴィータと合流した後、違う道を進んでいた星達だが、ライがその先から聞こえてくる声に気が付いた。
「私はまだ………いえ、聞こえてきました。この声は………」
「………懐かしい会話だが、場所を弁えて欲しいのだが」
騒がしくギャーギャー聞こえる声に星と夜美は苦笑いしながら呟く。
「この声は高町なのはにバルト・ベルバイン。それに………」
「あっ!!バルト前々!!」
優理が名前を呟く前に、呟こうとした本人が大きな声でその先を指さ
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