第1巻
実技授業
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したら・・・・。
「出ない!?出ないよ私の最強のプラーナ!?」
「うおおおおおお」
「尻から違うもんが出そう!」
最後に言った奴は、別の意味でヤバいな。白鉄の皆は大苦戦していたが、俺は中にいるドラゴン達と会話をしていた。俺には自然と湧き出る力があるとな、皮膚感覚で理解しているはずだとか言われても初日ではないだろう。逆に初日で上手くいったらそれはそれで凄い・・・・と思う。夢で見た通りにやってみろという無理ゲーみたいに言うなよな。誰もプラーナを纏っていない。
「白鉄の体には、プラーナを汲み上げるための門が七つある。利き腕の門が一番聞きやすいから、まずはそこから試してみなさい」
そう田中教師からアドバイスされるが、やはり誰も門を開くに至れない。
「ふっふ〜ん♪」
そんな中で、サツキが鼻歌交りに立ち上がった。俺と静乃は邪魔にならないように離れていたが、真っ先に気合入れてたのに静かにしていたのでおかしいな?とは思っていた。余裕を持つ態度でウォーミングアップを始めると、両手を広げた。
「見るがいいわ!これがプラーナを汲み上げると言う事を!」
そう叫んだら、皆の眼中がサツキに集中したかと思えば両腕が光輝いたので、一斉にどよめいていた。田中教師と違い全身ではないが、金色のプラーナを纏っていた。
「スゲエ・・・・」
「利き腕だけじゃなくて、両方?」
「いきなり出来たの、嵐城さん!?」
俺は昨日の事で、早くも原作から脱線したなと思ったが俺に向かい何様だと言った奴らさえ、息を飲んで注目する。サツキは両腕を掲げたまま答えた。
「入学前に説明を受けた後にね、『ステキ!夢の中のあたしみたいにやってみよう!』って考えて特訓したのよ!」
頭の中が花畑だな、サツキの奴は。得意満面で笑っていたが、こちらを見るとなぜ静乃が一緒に腕を組んでいると文句言いそうだった。
「ちょっと!諸葉にくっついて何してんのよアンタ、諸葉、悪いけど実験台になってくれる?」
「はいはい、余り調子こくなよ?」
「分かってるわ」
サツキが俺を呼び出してから、右脇腹と右腿を掴んでから俺の体をプラカードのようにして持ち上げた。俺は何もしていない。周辺一帯は『おおーーー』とクラスメイト達から拍手喝采だった。華奢なサツキが、自分より重い俺を軽々しく持ち上げるので、異様な光景となった。
「これは腕にプラーナを漲らせると、こんな事も出来る訳」
「うん、いい予習だね嵐城さん。これは光技の基礎技の一つで、金剛通だ」
「サツキ、早く下ろせ」
余り調子にこくと裏目が出るので、田中教師から褒められた後に降ろした。
「じゃあ男の力で脱出してみれば!」
サツキが後ろから俺の腹に、プラーナの宿った
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