第1巻
実技授業
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確かに光技と闇術が使えた世界の前世を持っているが、実際使えないと思う。もう一つの記憶でごっちゃ混ぜになっているから」
それに俺はここで言うなら、創造神黒鐵で神皇帝何だぜ?と言いたい所だが、これはまだ隠しておく事実。サツキが静乃の説明に「あ、そうか」と言って頷いていたが。
「ハイ先生に注目っ!まずは君達に手本を見せよう」
田中教師が手を叩き注目させてから、両足を開き、曲げた両肘を腰の左右に添えるような構えを取った。
「ほぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ」
本人は真剣だが、こちらから聞くとただの変人おじさんしか思えない気合の声だった。気勢が高まると全身から陽炎が生まれた。鈍色なのか、鉄を思わせる色の発光体となっていた。俺らで言うなら、闘気を全身にオーラとして発していると言うが、特殊繊維で作られた戦闘服?が『通力』に反応して布地面積を増やして形と色を変えた。一人一人の個性に適合したバトルスタイルというか、デザインに変形していた。ちなみに俺と沙紀が着ているのは、前に説明したが防刃防弾防熱防寒と『通力』と『魔力』を弾く事が出来る特殊なモノだ。
「君達には見えるだろう?これが先生のプラーナだ」
通力を纏っているが、言い難いのでプラーナと解釈している。クラスメイト達から歓声が上がるが、武人がプラーナを纏う姿などは見慣れた光景。ここは現実社会で、実際にリアルでやってみせたのか、興奮を覚える。が、俺と沙紀には一種のオーラとしか見ていない。
「どうやったら出来るんですか!?」
「早く教えて下さい!」
「オレだってぇ!」
クラスメイト達が急かす。
「では教えよう・・・・と言いたいところだが、本当は教えなくとも君達はやり方を知っているはず何だよ。君達には前世の記憶があるはず、夢を通して追体験しているはずだ。だったら自分が、夢の中でどんな風にしてプラーナを引き出していたか、皮膚感覚で分かっているはずだ」
あっ・・・・とクラスメイト達の顔に得心の色が浮かんだ。まあここにいる大半の者は、夢の中の出来事が自分の前世であるというリアルを感じているはずだ。
「ようし、やったらあ!」
「オレだってぇ!」
「ふんおぉぉぉぉぉぉぉぉぉ」
クラスメイト達が早速、思い思いのポーズで気炎を上げ始める。中には気合が入り過ぎて、奇声を上げている者もいるが俺はそんな事しなくとも見えない力で体中は戦闘態勢となっている。俺と沙紀に黒魔達と静乃から見たら、可笑しそうに眺めていたり呆れているかのように見ている。静乃は黒魔だが、俺の腕を組んで様子見していた。
「静乃にとっては退屈な時間かな?」
「それ程って訳ではないけど、あなたはどうなの?」
俺は見えない力を持っていると一言口に出
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