第1巻
早朝鍛錬日課×学園生活二日目実技場
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がいる訳がないが、静乃はいないようだな。そんで歩きながらであったが、前世でのフラガについてを考えていたようだ。俺は覚えているが、フラガは別に『正義のために戦う』とか『世界を護る』とか、そんな事を言わない人だったと聞いた。独りで危険な戦場に行って、傷付きながらも勝ち続ける。結果としては、正義も世界も護られる・・・・そういう人だったと。
「まあ俺は二つも持っているが、未だに曖昧過ぎてだけど、前世での俺は戦うのが楽しいからだと思うな。現世の俺は戦闘狂だと言われている。それでもお前は一緒に戦ってくれるか?」
「うん!例え血が繋がっていなくとも、私は諸葉の妹であるのは変わらないわ!」
そう言ってくれるのは助かるが、俺はサツキや静乃が使う力とは別の力を持っているという事は知らされていない。二日目にして本格的な授業が始まる。午前中は座学にて《救世主》としての知識面を養う授業だけでなく、普通高みたいな通常科目も習うが俺には必要ない科目だ。頭脳は熟しているのだが、白騎士機関に全員入れる訳がないので生徒の意思次第で大学進学可能の配慮だ。特殊=秘密であっても、亜鐘学園がただの学校という精神を忘れないようにするため、更に英語は白騎士機関の公用語なので普通校よりレベルが違う。一方ソレスタルビーイングや蒼い翼では公用語は日本語で、英語はアメリカ支社や他の支社に行く時に通訳として連れて行くため、得意分野の部下を使っている。
お昼休みを終えてから、いよいよ実技の授業となる。『アンセスタルアーツ(源祖の業)』を学ぶための修練=授業が始まるが、俺や沙紀は関係ない科目であるが一応聞いておくつもりだ。白騎士機関の事務所狙いでも、最低限基礎は出来ておかなくてはいけない訳で他の皆もやる気十分で臨んでいた。一年生全員が第一武道館に集合する。円形の建物で中はすり鉢状となっていて、底に当たる場所に広々とした『実技場』があり、その周りを見学席が囲んでいた。アリーナーと見学席の境界は高い段差となり、壁とした機能を果たす。
「これはこれで広いな」
「まあまあの大きさよね、これならあたし達兄妹のスケールでも大暴れ出来るって訳ね。安心したわ」
「同じものがあと二つあるわ」
「それについても知っている、蒼い翼から出資しているからな。アイツから良く聞かせられている」
俺はサツキと静乃と一歩後ろにいる沙紀と共にワイワイ言いながら、両開きの扉を開けて入館する。見学席の下を貫くアリーナー直通の通路がある。
「お・・・・」
一歩踏み入った途端に、何らかの結界に入った感じがした。ちなみに通路はベルトコンベアのように進んでいるので、俺らは自動エスカレーターの上にいる。
「なな、な、何今の・・・・?」
サツキは今のが何なのかが分か
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