10修行前編
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。基本に忠実だ。
だけど、小柄な分ウェイトが軽すぎる。それに技の錬度もまだまだだ。
「よけないで、くださいっ!!」
紙一重で避け続ける俺に業を煮やした小猫ちゃんが回し蹴りを放ってきた。
俺は少ししゃがんで蹴りを避ける。
ドオッン!!
俺の背後にあった木が折れ倒れる。
なかなかいい蹴りだな。
スピードと筋力をつければもっと伸びるそれと
俺の危機回避能力あがったな
「これで!!」
殴りかかってきた小猫ちゃんの腕をとり、腕にこもっていた力を受け流し、自分の力を使わず、小猫ちゃん自身の力で地面に組み伏せる。
「ま、負けた……」
悔しそうに自分が負けたことを理解する小猫ちゃん。
「剛の力には柔の力をってね。スジは悪くないからゆっくり技量を上げていくんだね」
「うう……」
小猫ちゃんを立たせて、体操着についた砂を軽く払ってやるが、小猫ちゃんは悔しそうに俺を睨む。
「さあ、次はイッセーの番だな」
「なっ!? これからやるのか!?」
明らかに機嫌が悪い小猫ちゃんにイッセーは後ずさる。
(負けたことが悔しいだな)
「お、俺は、もう少し、あ、あと………」
「イッセー。逃げてはダメよ」
イッセーの背後に回ったリアス様が逃げ道を防いだ。
「…………始めましょう。先輩」
「ちょ! こ、小猫ちゃん!? す、すっごく怖いんだけど!?」
小猫ちゃんが黒いオーラを出しながらシャドーを行い。宙を切る最後の一撃が3mほど離れたイッセーの前髪を揺らした。
「や、やめてぇえええええ!!!」
イッセーに襲い掛かる小猫ちゃん。逃げるイッセー。
しばらく逃げたイッセーだったが、結局小猫ちゃんに捕まり、ボコボコにされた。
◆
次に朱乃さんによる魔力の使い方指導。
「そうじゃないのよ。魔力は体全体を覆うオーラから流れるように集めるのです。意識を集中させて、魔力の波動を感じるのですよ」
朱乃さんが丁寧に教えるが魔力が犬並みのイッセーには魔力を感じ取る事が出来ずに、魔力を集める事が出来ない。
「できました!」
「簡単だな」
イッセーと同じように手のひらに魔力の玉を発生させる訓練を行っていた俺とアーシアの手のひらから緑色の魔力の玉を発生させていた。
「あらあら、やっぱり、アーシアちゃんとヤマト君には魔力の才能があるかもしれませんわね」
「どうも」
朱乃さんが褒めるとアーシアは頬を少し赤らめ照れる。
イッセーはというと。
「ぐぬぬぬぬぬぅぅぅ……!」
振り絞るように声を出しながら出たのは、豆粒ほどの魔力の玉だった……。
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