第013話 脱獄のハトレイ
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いた。
「分からないわ‥‥‥‥少なくとも
ここは彼らに任せるしかないってこと以外は」
彼女はすでに塞がってしまった炎の壁の方を向いて
熱風に目を細めながら答えた。
**********
?成程‥‥‥‥考えたなセキレイ?
ボブはコックピット内で腕を組んだまま言った。
セキレイは吹き飛びそうになるのを必死に耐えていた。
「後はあいつが上手く引っかかってくれるかなんだよなぁッ!」
?大丈夫だ、俺に任せろ!そのミッション、確実に遂行してみせる!!?
ギャギャギャギャギャギャギャギャギャギャッ!!
そして、″レヴィアタン″はゼロに向かって急発進した。
セキレイは慣性の法則で空中に取り残され、そのまま落下した。
「おわぁっ!?ギャグ漫画かよ!!」
ズダンッ!
セキレイは転がりながら着地し、その勢いで立ち上がると
急いで″レヴィアタン″の後を追った。
ギャギャギャギャギャッ!
アイススケートの様に左右に振れながらゼロに近寄って行った。
爆風はすでに止んでいたが、未だ二人の巨剣はつばぜり合いの状態だった。
「ボブ大佐が来ていますけど?」
「ワシがそんなウソに引っかかるとでも‥‥‥‥‥
ってマジで来てる!?馬鹿か!?馬鹿なのかアイツは!!?」
あまりの驚きにカイエンは叫んだ。
ゼロは苦笑しながら剣を離し、身を引いた。
「灼熱の戦いに機械が役に立つとでも?」
?それは俺自身、十分に承知していることだ!
俺は俺のできることをやるだけだ!!?
ボブは、ただひたすら周りにハーケンを突き刺し
それを巻き取って自身を引っ張り、完全に引き込んだら
またハーケンを発射する。それをただひたすら周りで繰り返していた。
「フッ、所詮は機械頼りの人間。周りを回りながら隙を伺うのでしょうね」
「ワシを忘れんようにしとけよ?」
カイエンはゼロを睨みながら言った。
「おれの事もな!!」
いつの間にかセキレイがゼロの近くに現れた。
右腕を後ろに思いっきり振りかぶっていた。
「懲りずに不意打ちとは!それに、どこを狙っている!!」
振り下ろす先には床があり、ゼロはいなかった。
セキレイはゼロをある意味で信頼していた。
無駄な攻撃には反撃せず体力を温存する男だと。
「ボブッ!!」
?おおぉッ!!?
バシュシュシュシュシュシュシュシュッ!!
ボブは″レヴィアタン″に装備している
片方の肩に3本ずつ、両腕に1本ずつの
計8本のハーケンを一斉に発射した。
それは全てゼロ達には全く当たらないものだった。
『なぜ無駄な攻撃を‥‥‥‥?』
その意味はす
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