六魔将軍編〜ニルヴァーナを死守せよ!〜
旅路は山あり谷あり闇ギルドあり?
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シャルルを肩に乗せ、魔力を使い俺も追いつく。
「ところでさ、天空の滅竜魔法って何食うの?」
と、ナツ。
「あまり食ってるとこは見かけねえが一応空気を食うぞ。」
「うめえのか?」
「俺は知らんな。」
「それ、酸素と違うのか?」
グレイも突っ込む。
「そういえばフーガ、ウェンディの親って…」
ナツが聞いてくる。やっぱり気になるか。
「消えたんだと。ある日突然。天竜グランディーネっていうそうだ。」
「おい!それって7年前の7月7日じゃねえのか!?」
「覚えてねえが多分そうだっつってたな。」
するとナツは独り言をブツブツ呟く。っておい、前見ろ、枝が、
バキッ!!!
「んがっ!!」
そら、言わんこっちゃねえ。だがすぐに起き上がる。頑丈だな、おい。
「そうだ!ラクサスは!?」
「じーさん言ってたろ?あいつは滅竜魔法の魔水晶を埋め込んだだけだ。」
グレイが答えると、
「何よこれ!?」
そこには異常な光景が広がっていた。
「木が……」
「黒い……」
複数本の木が黒くなってた。真っ黒も真っ黒。
「ニルヴァーナの影響だってな、ザトー兄さん。」
「ぎゃほー、あまりの魔力に大地が死んでくってなぁ、ガトー兄さん。」
「誰だ!?」
グレイがそう叫ぶと、周りから人影が出てきた。なんでこうも囲まれるかね、今日は。おいら疲れちまったよ。
「ニルヴァーナの影響だって」
「さっき言ったぜ、ガトー兄さん。」
「そうかい、ザトー兄さん。」
「ち、ちょっと、囲まれてるじゃないのよ!」
「うほぉ!猿が2匹いんぞ!」
「胸毛をかくせよ、気持ち悪い。」
あー吐きそう。
「こ、こいつら妖精の尻尾の奴らですよ!」
おお、見事に猿っぽいのが参戦したぞ。
「六魔将軍傘下、『裸の包帯男《ネイキッドマミー》』」
「ぎゃほおっ!遊ぼうぜえ!」
あーあ、しかも戦る気満々ですがな。裸の包帯男ってそれってただの素っ裸と違うんかい。
「こいつぁ丁度いい。」
「うほほっ!丁度いいうほー!」
2人もすでに臨戦態勢だ。
「さてと、やりますかね。」
俺も掌に拳を打ち付ける。
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