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妖精の義兄妹の絆
緋色の空に消えた幻
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ローバウルは一つ息をついて語った。
「地獄じゃ。ワシ等は共に殺し合い全滅した。」
それを聞いていた全員が背筋を凍らした。考えるだけでも恐ろしかった。
「生き残ったのはワシ一人だけじゃ。いや、今となってはその表現も少し違うな。
我が肉体はとうの昔に滅び、今は思念体に近い存在。ワシはその罪を償う為…
また、力なき亡霊“ワシ"の代わりにニルヴァーナを破壊できるものが現れるまで400年…見守ってきた。
今、ようやく役目が終わった。」
ローバウルはどこか安心した顔で話を終えた。
「そ、そんな話…。」
「その話が本当ならギルドのメンバーはどうなん…、」

シュッ シュッ シュッ シュッ

「!!」
「マグナ!!ペペル!!何これ…!?みんな…。」
「アンタたち!!!」
突然ギルドのメンバーが次々と姿を消していく。
「どうなってるんだ!?人が消えていく!!」
「イヤよ!!!みんな…!!!消えちゃイヤ!!!」
ウェンディら泣きながら叫ぶがみんなは消えていく。
「シュウ!!ペータ!!」
タクヤはシュウとペータの腕を掴もうとするが瞬間に消えていく。
「騙していてすまなかったな。ウェンディ、タクヤ。







ギルドのメンバーは皆…ワシが作り出した幻じゃ…。」
「何だとォ!!?」
「人格を持つ幻だと?」
「何という魔力なのだ!!」
リオンとジュラはローバウルの魔力に驚く事しか出来なかった。
「ワシはニルヴァーナを見守る為にこの廃村に一人で住んでいた。
7年前、一人の少年がワシの所に来た。」


『この子を預かってください。』


「少年のあまりにまっすぐな眼にワシはつい承諾してしまった。一人でいようと決めてたのにな…。」












『おじいちゃん、ここ…どこ?』

『こ、ここはじゃな……。』

『ジェラール…、私をギルドにつれてってくれるって…。』

『ギ、ギルドじゃよ!!ここは魔道士のギルドじゃ!!!』

『本当!?』

『なぶら外に出てみなさい。仲間たちが待ってるよ。』











「そして、幻の仲間たちを作り出した。」
ローバウルがウェンディとの過去を思い出しながら重い口を開いた。
「ウェンディの為に作られたギルド…。」

シュン シュン シュン

「そんな話聞きたくない!!!バスクもナオキも消えないで!!!!」
「ナスカ!!!!」
ウェンディとタクヤは泣きながら必死に幻の仲間たちを呼び続けた。
だが、それでも消えていく。暖かいような笑顔のまま。
「その2ヶ月後にウェンディがタクヤを連れてきた。ウェンディに出来た唯一の真実の仲間になってくれた。」
「オレ
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