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ウルキオラの転生物語 inゼロの使い魔
第5部 トリスタニアの休日
第2章 魅惑の妖精亭
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たちは、尊敬の眼差しでウルキオラを見つめている。

「しばらくの間、ここ魅惑の妖精亭に留まるそうよ。出来る限りサービスしてあげて!」

「はい!ミ・マドモワゼル!」

それからスカロンは近場のテーブルの上に飛び乗った。

激しくポージング。

「魅惑の妖精達のお約束!ア〜〜〜〜ンッ!」

「ニコニコ笑顔のご接客」

「ドゥ〜〜〜〜ッ!」

「ぴかぴか店内清潔に!」

「トロワ〜〜〜〜ッ!」

「どさどさチップを貰うべし!」

「トレビアン」

満足したように、スカロンは微笑んだ。

それから、腰をくねらせてポーズをとる。

喉元まで胃液がこみ上げてきたが、ルイズは必死に飲み込んだ。

スカロンは壁にかけられた大きな時計を見つめた。

いよいよ開店の時間である。

指をぱちんとはじいた。

その音に反応して、店の隅にしつらえられた魔法細工の人形たちが、派手な音楽を演奏し始めた。

行進曲のリズムである。

スカロンは興奮した声でまくし立てた。

「さあ!開店よ!」

バタン!と羽扉が開き、待ちかねた客たちがどっと店内に流れ込んできた。

「いよいよね……」

ルイズは顔を顰めた。

「わかっているとは思うが、今のお前は平民。上から目線は自重しろ。唯でさえ面倒なこの任務が、もっと面倒な事になりかねん」

ウルキオラは、テーブルの上にあるワインを一口飲んでから呟いた。

「わ、わかってるわよ!」

ルイズはふん、とふてくされた。

本当だろうか?

まあ、兎にも角にも、魅惑の妖精亭の開店したと同時に、ルイズとウルキオラの任務が開始した。




ウルキオラたちが情報収集のために入ったこの魅惑の妖精亭は、一見ただの酒場だが、かわいい女の子がきわどい格好で飲み物を運んでくれるので人気のお店だった。

ウルキオラとルイズは、早速任務に取り掛かった。

酒を飲みに来た平民の客に話しかけ、今のトリステインをどう感じているか、反乱の噂はあるか、大きくこの二つを聞くというものである。

非常に簡単なことである。

ルイズが言う様に、街中でやってもなんら問題はないだろう。

しかし、それでは効率が悪い。

情報収集は、人が留まり、尚且つ酒が入り口が軽くなった者が集まる酒場が最善なのである。

なので、ウルキオラは酒場を選んだのである。

ウルキオラはどんどん客に二つの質問を投げつけ、情報を集める。

しかし、ルイズは全く進展がないようである。

こんな簡単なことも出来んのか?、と思いながら、次の客の元へと歩いて行った。




「き、聞きたいことがあるんだけど」

ルイズは引きつった顔で言った。

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