第四話
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ったことをやろうとしてる、ってのはどうなのかしら。
やっぱり育て方間違ったとしか言い様が無いわよね。
「テメェが何時まで経っても俺のモノにならねぇからいけねぇんだ。
こっちは十年以上耐えてるってのによ」
「耐えてるって……貴方がその気でも、私にその気は全くありません!!」
「んなことは分かってんだよ!」
分かってるって……分かっててこの状況? ちょっと、それは洒落にならないでしょうが。
「好きなんだよ……簡単に諦められるくらいなら、とっくに諦めてる。
十年も思い続けてたりなんかしねぇ……どうにもならねぇんだよ」
情けないくらいに弱々しく告げられたそれは、間違いなく本心だと分かった。
一瞬コロッと行きそうになっちゃったけれど、やっぱり冗談じゃない。
ここで絆されたら間違いなく抱かれるでしょ、私。本当、それだけは勘弁してもらいたいし。
「好きな人無理矢理手篭めにして、楽しいんですか!?」
それには答えずに実力行使とばかりに私の着物を剥いでいく。
暴れてどうにか逃れようとするものの、相手は刀三本ずつ持って戦うような常識の枠に捕らわれない人間だ。
力の強さは半端じゃない。
男よりも筋力に劣る私が暴れたところで簡単に解けるほど、その力は弱くは無い。
どうしよう……本当に犯される。
そう思った瞬間全身に鳥肌が立った。
生まれ変わる前も含めて、今までこれほどに恐ろしいと感じた事はなかった。
恐い、そんな風に感じてしまったら次に襲ってくるのは、動揺だ。
「やっ……やだ! 止めて!!」
政宗様の腕から逃れることは容易でないのは分かっているけれど、
それでも頑張って逃れようとするものの、やはり簡単には解けない。
「こっ……小十郎! 小十郎っ!!」
「……こんな時に他の男の名前呼ぶんじゃねぇよ」
他の男って、弟ですよ。アンタじゃあるまいし、そんなやましい目で見るわけないでしょ!
上半身を弄り回していた片手がいよいよ下半身に伸びてきたところで、本格的な危機感を覚える。
人に触られたくもないような場所に触れられると思うと、私をますます恐怖に陥れる。
もう駄目だ、そんな風に諦めも混じってきたところで、
突然私を押さえつけていた政宗様が勢いよく身体を離した。
いや、離したというよりも強引に離されたと言った方が正しいかもしれない。
私が何事が起こったのかと確認する前に、びたん、といい音をさせて政宗様は壁に叩きつけられていた。
「姉上、大丈夫ですか!」
その声に身体を起こせば、そこには小十郎の姿があった。
「小十郎……」
心配そうに見つめる小十郎に着物を乱したまましっかりと抱きついて、
子
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