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剣聖龍使いの神皇帝
第1巻
二人とデート前×双方の記憶
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だったが、長い髪が似合うな」

「そうかしら?私にとってはこのクセ毛が気になるんだけど・・・・。それとなぜ灰村君『諸葉でいいぜ?』私も静乃でいいわ、諸葉はなぜ寮に戻らないの?」

「俺の家はここから車で通うように許可もらったんでな、送迎車を手配するところだが、これからデートするのなら一度帰るという選択肢を消したのさ。静乃の家である漆原家も似たようなもんだろ。あとは俺との関係は家では内緒な?漆原家に俺と静乃の前世関係が夫婦と知れば、面倒な事になるからな」

「そうなの・・・・。何だか輪廻転生でまたあなたに会える何て運命よね」

まあそうさせたのはこの俺であり、輪廻転生システムを構築させてこの世界に存在する宇宙で存在した英雄を現世の地球に来させたという事か。それと先ほど田中教師からの説明の続きとして、創造神黒鐵の周辺には人間として生きながら様々な歴史を見てきたと書かれていた。使う武装とかも詳しく書かれていたが、聖剣エクスカリバーに赤龍帝の籠手や神の力などが書かれていて、二つの前世持ちの事を太古の英霊(エンシェント・ドラゴン)を言うが、創造神の力が使える者を神皇帝と呼ばれると書いてあった。

静乃が前世の記憶を見るようになったのは、一年前の事。それが《救世主(セイヴァー)》と呼ばれる超人達の共通点である事は、家庭の事情から知っていた。亜鐘学園理事を務める者が、漆原家で静乃の兄だと言う事は知っている。静乃自身もその超人の一人である事を、驚きつつもすぐに事実と受け入れた。静乃は前世に於いて王佐の魔女、冥府の魔女と恐れられていた魔法使いであった。禁呪を識る最悪の魔術師、冥王シュウ・サウラの右腕として、世界を敵に回して戦った。己の全てを捧げた王のためであれば、誰にどれだけ恨まれようと構わなかった。何千万年という時間、何億光年という距離を越えて、静乃は愛しき王と再会する事が出来た。
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