暁 〜小説投稿サイト〜
珠瀬鎮守府
木曾ノ章
その6
[6/6]

[8]前話 [9] 最初 [1]後書き [2]次話
それは轟音、ただその一言に尽きる。
 痛む頭を抑えながらふと、掴まれていた腕が軽いことに思い至った。もう掴まれてはいない。目線を下へ向ければ理由は明らかだった。赤城が水面に伏しているのだから。ただ同時に疑問も生まれた。はて、彼女の胴、水月のあたりにこんな穴が開いていただろうか、と。
 理解が現実より一歩遅れてやってくる。死んだのだ。死んだ。死んだ死んだ死んだ死んだ死んだ。
 誰が?
「赤城……? か、ははは、ああああああ」
 この海戦の記憶はここで終わる。次に目覚めた時瞳に写ったのは青い空ではなく、見知らぬ天井だった。

[8]前話 [9] 最初 [1]後書き [2]次話


※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりをはさむしおりを挿む
しおりを解除しおりを解除

[7]小説案内ページ

[0]目次に戻る

TOPに戻る


暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ

2024 肥前のポチ