木曾ノ章
その6
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それは轟音、ただその一言に尽きる。
痛む頭を抑えながらふと、掴まれていた腕が軽いことに思い至った。もう掴まれてはいない。目線を下へ向ければ理由は明らかだった。赤城が水面に伏しているのだから。ただ同時に疑問も生まれた。はて、彼女の胴、水月のあたりにこんな穴が開いていただろうか、と。
理解が現実より一歩遅れてやってくる。死んだのだ。死んだ。死んだ死んだ死んだ死んだ死んだ。
誰が?
「赤城……? か、ははは、ああああああ」
この海戦の記憶はここで終わる。次に目覚めた時瞳に写ったのは青い空ではなく、見知らぬ天井だった。
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