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魔道戦記リリカルなのはANSUR〜Last codE〜
Myth21神よりの告知は絶え、そして天地の礎は起きた〜?.TEMEN.AN.KI〜
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†††Sideアイリ†††
アンナっていう、マイスター達の家族を無事に助けることが出来た。だから海上へ脱出したんだよね。・・・でも、マイスターの中から見ることの出来る光景はあまりよくないもので。ヴィータっていう赤い騎士が途轍もなく大きな鉄槌を振り下ろした先、プリュンダラー・オルデンの騎士団長ウルリケが居た。
外見から見て今のウルリケは、四番騎――魔導や身体の強化のみに特化したフィーアお姉ちゃんと融合してるね。フィーアお姉ちゃんは、アイリたち他の融合騎とは違って、単独戦闘機能が付いてない。障壁を展開することは出来るけど、攻撃の魔導は一切搭載してない・・んだけどね。
(その分、融合状態のロードをあり得ないくらいに強くさせるけどね・・・!)
そのフィーアお姉ちゃんがロードとして登録してるウルリケは、ヴィータの鉄槌の攻撃に対してただ茫然と立ち尽くしてるだけ。両手には血で構築した大鎌が握られていて・・・だけど何もしないまま鉄槌の攻撃を受けた。
普通なら地面を砕いた音とかが轟くはずなんだけどね、でも違った。砕けたのは地面じゃなくて・・・「ヴィータ!」マイスターが叫んだ。砕けたのは、ヴィータの武装――確か名前は“グラーフアイゼン”――の大きな頭だった。ウルリケに衝突した部分から真っ赤な血の刃が無数に生えてきて、“グラーフアイゼン”を砕いた。
「あの戦い方・・・まさか、鮮血姫シリア・ブラッディアの末裔か・・・!? アイリ、あの女騎士の名前、知っているか・・・!?」
『う、うん。アレはウルリケ・デュッセルドルフ・フォン・ブラッディア。えっと、イリュリア騎士団の第三位に位置付けされてる騎士・・だよ』
「それだけ判れば十分だ・・・! すまない、アンナ。少し乱暴になるが・・・」
マイスターは抱きかかえてたアンナを蒼い光で出来た球体上の膜の中に入れて、シュトゥラ方面の海岸に飛ばした。そして「行くぞ、アイリ!」ウルリケ達が戦っているミナレットの島へとマイスターは飛ぶ。その間にも血の大鎌は人の手のような形に変化して、ウルリケを手の平の上に乗せた。ウルリケを乗せた手が空に向かって高速で伸びる。向かう先はヴィータ達の居る空。
「フライハイト家、ヴォルクステッド家に続いてブラッディア家とは・・・! シュテンルン・リッターの末裔、他にも居ないだろうな・・・!?」
マイスターの中に居るから解るんだよね。口調は怒りのようだけど、込められた思いは懐かしさ。フライハイト家って確か聖王家の番人だったよね。“シュテルン・リッター”て言うのは知らないけど。マイスターは「今はとにかくウルリケを潰す! 我が手に携えしは確かなる幻想」って詠唱。魔力がグッと跳ね上がったと思ったら、すごい魔力が込められた美術品のような長槍が1本現れた。
「その身に刻めっ、
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