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魔道戦記リリカルなのはANSUR〜Last codE〜
Epico10-Bシュテルンベルクの騎士〜Perceval & Tristan〜
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ルムも受け継いでいます」
「見せてもらってもいいかい!?」「見させていただいても!?」
左中指にはめた指環を掲げて見せると、兄妹揃ってソファから立ち上がって身を乗り出してきた。その勢いに若干引いてしまったが、「わ、判りました。エヴェストルム、ニュートラルで起動」“エヴェストルム”をランツェフォルムで起動し、テーブルの上に置いた。
「本物、だよな・・・?」
「もちろん」
「触ってもよろしいですか?」
「どうぞ」
子供みたいに表情を輝かせるパーシヴァルとトリシュ(は、まんま子供だが)が“エヴェストルム”に触れる。そんな中で驚いたのが「わっ、結構重いですね」トリシュが片手で持ち上げたことだ。はやてがそれを見て、「トリシュちゃん、力持ちなんやなぁ」目を丸くした。
「うちの妹、華奢に見えても同年代の男の子以上の怪力の持ちぬ――あいたっ?」
「コホン!」
トリシュが、黙ってろ、っていう風にパーシヴァルの足の甲を踏んだ。そしてトリシュは「どうぞ、兄様。重いですよ」と両手で水平に持ち変え、パーシヴァルに“エヴェストルム”を手渡した。
「ずっしりと来る重み。コレがオーディン様の自作したアームドデバイス・エヴェストルム。俺、伝説に触れてる・・・!」
感極まったのかパーシヴァルの目から1筋の涙が流れた。そこまで感動してくれるのか。嬉しいな。そして話は、“闇の書”を“夜天の書”へと戻すために、何百年と続いた呪いの旅路を終わらせるために、祝福の風リインフォースという名前を管制プログラムだった元シュリエルリートに付けた事も話す。
「それで、リイン――リインフォースUはどういった経緯で生まれたのでしょうか」
「・・・私、アインスに寿命が生まれたからだ」
「「っ!?」」
アインスが話を切り出す。“夜天の書”の闇としての旅路を終わらせるため、はやてと守護騎士を未来に生かすため、アインスは消滅の道を選んだ。だが、融合騎としての機能を持つアインスが居なくなれば、はやては魔導騎士として半端になる。だから「・・・それゆえのリインなんですね」とトリシュが1切れのクッキーを両手に持ったまま話を聞いていたリインを見た。
「アインスの想い・願いの為にも、わたしは・・・強くなりますです!」
「ああ、期待しているぞ、リイン」
「はいですっ!」
アインスが微笑み、リインは真剣な表情で頷き応えた。“闇の書”関連の話を終えた後、「私たちのことが恐ろしくなっただろうか」アインスが不安げに訊ねる。
「いいえ。闇の書については多少なりと調べたので判っています。皆さんが悪いのでなく、歴代の主が悪いのだ、と。エリーゼ卿の日記を読めば解りますし、こうして直接話すことで判ります。皆さんがオーディン様やエリー
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