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仲直り
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「そこでノイズのせいで、どこかバグステージ見たいなところへ落ちたんだ。ようやく脱出できるってところで、そこにいたモンスターの《ブラッド・インへレスモンスター》にHPを全部削られて死んだんだ。だけど、ノイズが体全体にかかったような感じがするとHPが少しだけ残った状態で、変な感じになったんだ」

 そして自分が生き残って帰ったこと、生命の碑の自分の場所だけノイズがかかり見えないこと、クラインに話したことと話してない部分も全部話した。

「……そんなことがあったのか」

 キリトが静かに言う。

「信じられないだろうが事実なんだ」

「信じられない……けど、お前は俺に対して嘘はあんまりつかないもんな。お前の言ったこと信じるよ」

「ありがとな」

 そう言って空を見上げる。上には空が広がってるはずだが、上の層の底辺が見える。後、六十七層という、気の遠くなる様な数ダンジョンをクリアしなければならないとなると、考えると目が眩みそうになる。しかし、今は、着々とほぼ確実にクリアしていってる。何年たとうとココから脱出することが目標だ。

「キリト。後どれくらいでこの城から脱出できると思う?」

「ん?……そうだな……後二・三年はかかるかもな。人数の問題とかもあるし……強すぎるモンスターとかで苦戦を強いられることも考えたらそれぐらいかかるんじゃないか?」

「そうか。そうだよな……まあ、これからはお前も参加するんだろうし、大丈夫だろ。背中は預けたぜ、相棒」

「わかったよ、相棒」

 そう言ったあと、ゲツガは立ち上がる。

「行くのか?」

「ああ、これからもマッピングやクエストクリアに貢献しないといけないからな」

「ったく、お前は攻略が好きだな。まあ、そのおかげで結構早く攻略できてるんだけどな。死なないように頑張れよ」

 キリトはそう言って、手を振ってくる。

「おう!」

 力強い返事を返して、ゲツガは去っていった。
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