紅霧異変
Part14 『本来』の仕事
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ンは止める気配がない。となると、後は俺の精神力の戦いとなる。
……俺の余命、あと何時間かな……。
諦め掛けた。
直後、
フランの周囲に白い光が現れた。
光はフランを中心とした四方向に点として出現し、光と光を淡い青色の線がつないでいる。
それに囲まれたフランは訝しげな表情をしながら、辺りをキョロキョロと見渡した。
まるでフランを包囲しているような光は、俺とフランの間の空間を断絶しているかのように見える。
「はい、大人しくすることね」
何処からか声が聞こえてくる。
「あ、お前は……大丈夫か?かなり攻撃されてそうだったが」
「妹様!有波に何かされませんでしたか!?」
「咲夜、心配する方向が違う。どう見てもフランがボコボコにしていたでしょ」
その方向を見た瞬間、心の底から安堵するのを感じた。
レミリア・スカーレット。
十六夜 咲夜。
博麗 霊夢。
霧雨 魔理沙。
紅魔郷に出てくるトップシークレットが、ここにやってきた。
だが直後、その安心は絶望に変わる。
そう、この面子は俺のスペルの犠牲者だ。つまり、フランと共に俺を潰しにかかってくる可能性が高い。
あぁ神よ、いるならお救い下さ……あ、神って風神録の神奈子と諏訪子か。
……じゃあ無理だな、紅魔郷と風神録じゃ離れすぎてる。
速度を100にした移動じゃ追いつかれるのは事実。破壊を100にしてもかわされるだろうし、防御力をいくら上げても弾幕には耐えられない。
……あともう少し融通の効く能力が欲しかったところだ。
「有波」
色々な愚痴を頭の中で言っていると、レミリアが此方に歩いてきた。
ヤベェよ、このままじゃ殺される……吸血鬼に死んだふりって、効くのかな?
あぁヤバイ、レミリアの手が頭に……。捻り潰され……。
「ご苦労様、仕事を無事果たしてくれたわね」
レミリアは俺の頭をポンポンと叩いた。
だがそれだけだ。
俺の予想にある、頭ごと肉体を破壊する攻撃はこない。
というか仕事?俺は何もしてないぞ?
「フランがこうなるのは分かっていたわ。だからまあ、弱くても生き残るゴキブリのような貴方に、フランの相手をしてもらうことが目的だったのよ」
ゴキブリて……。
つまり俺の仕事は、はなからフランにボコボコにされる事だったんですね。
……先に言えよ!
「とりあえず、フランの破壊衝動は貴方を叩き潰して満足しただろうし、次は遊んであげる事ね」
その言葉と共に、霊夢と魔理沙、咲夜がフランの前に出た。
主人公三人衆……確かにこれなら、フランを満足させれるな!!
うん!
「ほら有波、行くわよ」
「……え?」
俺も参戦
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