暁 〜小説投稿サイト〜
東方紅魔語り
紅霧異変
Part14 『本来』の仕事
[5/6]

[8]前話 [1] [9] 最後 最初 [2]次話
ンは止める気配がない。となると、後は俺の精神力の戦いとなる。
 ……俺の余命、あと何時間かな……。

 諦め掛けた。
 直後、

 フランの周囲に白い光が現れた。
 光はフランを中心とした四方向に点として出現し、光と光を淡い青色の線がつないでいる。
 それに囲まれたフランは訝しげな表情をしながら、辺りをキョロキョロと見渡した。
 まるでフランを包囲しているような光は、俺とフランの間の空間を断絶しているかのように見える。

「はい、大人しくすることね」

 何処からか声が聞こえてくる。

「あ、お前は……大丈夫か?かなり攻撃されてそうだったが」

「妹様!有波に何かされませんでしたか!?」

「咲夜、心配する方向が違う。どう見てもフランがボコボコにしていたでしょ」

 その方向を見た瞬間、心の底から安堵するのを感じた。

 レミリア・スカーレット。
 十六夜 咲夜。
 博麗 霊夢。
 霧雨 魔理沙。

 紅魔郷に出てくるトップシークレットが、ここにやってきた。
 だが直後、その安心は絶望に変わる。
 そう、この面子は俺のスペルの犠牲者だ。つまり、フランと共に俺を潰しにかかってくる可能性が高い。
 あぁ神よ、いるならお救い下さ……あ、神って風神録の神奈子と諏訪子か。
 ……じゃあ無理だな、紅魔郷と風神録じゃ離れすぎてる。
 速度を100にした移動じゃ追いつかれるのは事実。破壊を100にしてもかわされるだろうし、防御力をいくら上げても弾幕には耐えられない。
 ……あともう少し融通の効く能力が欲しかったところだ。

「有波」

 色々な愚痴を頭の中で言っていると、レミリアが此方に歩いてきた。
 ヤベェよ、このままじゃ殺される……吸血鬼に死んだふりって、効くのかな?
 あぁヤバイ、レミリアの手が頭に……。捻り潰され……。

「ご苦労様、仕事を無事果たしてくれたわね」

 レミリアは俺の頭をポンポンと叩いた。
 だがそれだけだ。
 俺の予想にある、頭ごと肉体を破壊する攻撃はこない。
 というか仕事?俺は何もしてないぞ?

「フランがこうなるのは分かっていたわ。だからまあ、弱くても生き残るゴキブリのような貴方に、フランの相手をしてもらうことが目的だったのよ」

 ゴキブリて……。
 つまり俺の仕事は、はなからフランにボコボコにされる事だったんですね。
 ……先に言えよ!

「とりあえず、フランの破壊衝動は貴方を叩き潰して満足しただろうし、次は遊んであげる事ね」

 その言葉と共に、霊夢と魔理沙、咲夜がフランの前に出た。
 主人公三人衆……確かにこれなら、フランを満足させれるな!!
 うん!

「ほら有波、行くわよ」

「……え?」

 俺も参戦
[8]前話 [1] [9] 最後 最初 [2]次話


※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりをはさむしおりを挿む
しおりを解除しおりを解除

[7]小説案内ページ

[0]目次に戻る

TOPに戻る


暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ

2025 肥前のポチ