暁 〜小説投稿サイト〜
ハイスクールD×D大和の不死鳥
1転生者
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ん! どうして!?」

「あれぇ〜? 人払いの結界を張ってたんだけどなぁ? なんでここにいるのかなぁ? まぁ、見たんだから死んでね」

 ボンテージ姿となって、露出した夕麻ちゃんの肩を両手で掴んで、視線を合わせるように夕麻ちゃんの瞳を見るが、夕麻ちゃんは俺を石や草なんかにしか思っていないのか、特に気にした様子もなく、話を聞く気もないと言わんばかりに光の槍を向けてきた。

 グサッ……!

 夕麻ちゃんが持っていた光の槍が刺り俺の腹を貫く!

俺は死を覚悟したなよ

「ごふっ……!」

 途端に口の中に鉄の味が広がり、目が霞み始めた。



「ふふっサヨナラ」

次会ったら覚えてろ!会えたらけどね







<イッセー>

 俺の人生でもっとも幸せな時間……、初めて出来た彼女とのデートの時間……。

 デートの最後を飾る夕焼けの公園で、俺は彼女から頼まれた……。

『死んでくれない?』

 と、夕麻ちゃんが今まで見せていた笑顔が、冷たいものに変わり、背中から黒い翼が生えたかと思ったら、いきなり腹に熱さを感じた。

 そして俺は地面に倒れ、夕麻ちゃんに刺されたんだと理解した。

 俺が夕麻ちゃんを霞んだ瞳で見上げると、ヤマトが現れ、夕麻ちゃんに詰め寄った。

 こいつ尾行してたのか。と思っていたら次の瞬間。今度はヤマトが光の矢で貫かれ、夕麻ちゃんに寄りかかった。

 たぶん即死したんだろう。ヤマトは夕麻ちゃんに寄りかかったまましばらく動かず、夕麻ちゃんが動き出すと、支えを失ったように地面に倒れ堕ちた。

 ああ……、すまねぇな、ヤマト。まきこんじまって本当に悪かった……。

 再び、空を見上げる。……そして俺自身にも死が近づいていることを感じる。

 そして、手のひらについている赤い……、紅い血を見つめて思う……。

 紅い髪をしたあの美人。学校で見かけるたびにあの紅い髪が俺の目には鮮烈に映った。

 ……どうせ死ぬなら、あんな美少女の腕の中で死にたいなんて思ってしまう……。

 ああ……、視界がボヤけてくる……。

 いよいよラストか……。

 ……生まれ変われるなら、俺は……。

「あなたね、私を呼んだのは」

 突然、俺の視界に誰かが映りこみ、声をかけてくる。

 目がボヤけてしまっているせいか、もう誰かすら分からない。

「死にそうね。傷は……へぇ、おもしろいことになっているじゃないの。そう、あなたがねぇ……。本当、おもしろいわ」

 クスクスと興味ありげな含み笑い。

 ……何がそんなにおもしろいんだろうか……?

「どうせ死ぬなら、私が拾ってあげるわ、あなたの命。私のために生きなさい」

 意識
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