第八十四話 それぞれの行動
[7/8]
[8]前話 [1]次 [9]前 最後 最初 [2]次話
別にいいの。とりあえず答えられる質問にだけ答えてくれればいいから」
フレイモン[あ、うん]
クイント「まず…ルカ君の出身は?」
フレイモン[えっと…人造生命体を造っていた研究施設…]
クイント「確実に違法ね…つまり…ルカ君は誰かのクローンということ?」
フレイモン[うん。確かクロノ・ハラオウンって奴がオリジナルだって…]
ゲンヤ「ハラオウン提督の息子のクローンか…」
ゲンヤはルカのオリジナルのことを知っていたようだ。
クイント「じゃあルカ君は何歳なの?」
フレイモン[データにあったのを見たら7歳だって]
クイント「じゃあギンガと同い年なのね…じゃあ最後の質問。私にはどこかルカ君が不安定に見えるの。何か大事なものが欠落しているように見える…」
フレイモン[ルカは…ルカが不安定なのは生まれた時から人を殺すことしか教えられなかったからなんだと思う]
ゲンヤ「何だと?」
穏やかではない発言にゲンヤが眉間に皴を寄せる。
フレイモン[ルカは生まれた頃から毎日毎日訓練させられて…施設の子供達と殺し合わされて、殺すことと殺されることしか教えられなくて…]
ゲンヤ「チッ…胸糞悪い話だ…ルカくらいの歳ならまだ親に甘えていたい年頃だろうに…どうやら神経まで腐っていたようだなその連中は」
フレイモン[ああ…連中が生きていたら今すぐにでも燃やしてやりてえ…!!]
クイント「ごめんなさい。辛いことを言わせてしまって……ゲンヤさん。もしルカ君が受け入れてくれたらの話なんだけど」
ゲンヤ「何だ?」
クイント「ルカ君をうちで引き取りたいの」
フレイモン[クイント…さん?]
クイントの言葉にフレイモンは顔を上げる。
クイント「あなたはルカ君は人を殺すことしか教えられなかったって言ってたわよね?つまり殺すこと以外何も知らないんでしょう?」
フレイモン[まあ…うん。仲間が言うには世間の一般常識すら欠落してるらしいし…]
クイント「そんなの可哀想よ!!私がルカ君に常識とか色々と教えてあげる。子供は沢山遊んで、沢山ご飯を食べて、沢山寝るのが仕事なんだから!!」
ゲンヤ「相変わらずお前は勝手に話を進めていくな……まあ、別に俺は構いはしねぇ。スバルも随分とルカに懐いちまってるし、ギンガもそこそこ興味もってるし……いいんじゃないか?」
クイント「そう!!なら…」
フレイモン[ストップ!!]
クイント、ゲンヤ「「?」」
フレイモン[気持ちは嬉しいんだけどさ。明日の午後に仲間がルカに会わせようとしてる人がいるんだ。もしかしたら、そっちに引き取られるかもしれない…]
クイント「あ、そうなの…」
クイントはガッカリしたように肩を落と
[8]前話 [1]次 [9]前 最後 最初 [2]次話
※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりを挿む
[7]小説案内ページ
[0]目次に戻る
TOPに戻る
暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ
2025 肥前のポチ