第八十四話 それぞれの行動
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ていた。
そして、スバルはギンガの下へと走っていった。
しばらく仲間を探し続けるが、全く見つからない。
空を見上げれば月や星が美しく輝いていた。
ルカはその輝きに目を細めるとフェイトのマンションに向かおうとする。
ルカ「ん?」
しかしその途中で何やら声が聞こえる。
自分が寝ていた公園で屈強そうな男と子供の声。
ルカ「…喧嘩…?しかも片方は子供じゃないか」
片方の子供、何か違和感がある。
人間だが、どこか人間とは違った感覚。
どこか自分に近い何かを感じる。
気づけばルカは騒ぎが起きている方に向かっていた。
「おいおい、俺にぶつかってただですむと思ってんのか?」
スバル「ご、ごめんなさい……ちゃんと前見てなかったから……」
スバルは怯えながら、目の前の大男に謝る。
ルカ「何をしてるんです?」
スバル「あ…」
「このガキの兄貴か…?まあいい。親呼んでこいや。慰謝料払わせてやる」
ルカ「(何だこいつは…?)」
ルカが大男を見つめながら胸中で呟く。
「ほら…さっさと呼んでこい!!」
大男がルカを蹴りつけようとした瞬間。
ドゴオッ!!
鈍い音が響き、逆に男が吹き飛んでいた。
男は大の字に倒れていた。
ルカの拳には血が付着していたのを見て逆に殴り飛ばされたのだろう。
「て、てめえ…」
男は起き上がり鼻を押さえながらルカを睨む。
どうやら鼻の骨が折れたようだ。
ルカ「…死にたいのなら掛かってきても構いませんよ?あなたごとき殺すなんてたやすいですから……」
「ヒィ!!?」
間接を鳴らし、殺気を放ちながら無表情で言うルカに男は怯えながら走り去った。
ルカ「……」
ルカは走り去った男の背中を見つめていた。
服が引っ張られる感覚に後ろを向く。
スバル「助けてくれてありがとう」
ルカ「怪我はありませんか?」
スバル「ない」
クイント「スバルー!!」
ルカとスバルの元にクイントがやって来た。
スバル「お母さん!!」
クイント「もう、どこ行ってたの?探したんだから」
スバル「ごめんなさい…」
クイント「その子は?」
ルカの存在に気づいたクイントは、ルカを見て尋ねる。
スバル「えっと…私が男の人にぶつかっちゃって、それで蹴られそうになったところをお兄ちゃんが助けてくれたの!!」
クイント「そうなの!?……うちの娘が迷惑をかけたわね」
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