第4部 誓約の水精霊
最終章 悲しみの対決
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わからない。
いくら考えてもわからないので、思考を停止させた。
ウェールズの言葉を思い出す。
このような感情を自身に教えてくれた礼として、願いをかなえてやろうと思った。
「守ってやろう」
何処にいるかわからない、ウェールズの魂に、自らの魂に、そう誓った。
アンリエッタはウェールズの亡骸を水に横たえた。
それから小さく杖を振り、ルーンを呟く。
湖水が動き、ウェールズはゆっくりと水に運ばれ、沖へと沈んでいく。
水はどこまでも透明で……、沈んでいくウェールズの亡骸がはっきりと見えた。
アンリエッタはウェールズの姿が見えなくなっても、そこに立ち尽くした。
湖面が太陽の光を反射させ、七色の光を辺りに振りまき始めても……、アンリエッタはじっと、いつまでも見つめ続けた。
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