四十六話:開戦&開戦
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銃が創り出される。その二丁拳銃の銃口はドラゴンの口を象った形になっており、銃の背にはドラゴンの棘の様な装飾が施されている。それはイッセーのもう一つの禁手の姿―――
『龍 帝 銃!』
『赤龍帝の二丁拳銃』の禁手に当たるこれは二種類の特徴を持っている。
まず一つ目は―――
「目障りな蠅共だ……一匹残らずカッ消えろ!」
イッセーが片方の銃から巨大な龍の形を模した憤怒の炎を撃ちだす。その炎は未だにうじゃうじゃと空を飛んでいた魔法使い達を食い殺すように向かっていくが相手はそれを見て避けるので全てには当たらないように見えたが―――
「……散れ」
イッセーのその言葉に従い、瞬間的に何体もの龍に“増殖”して辺りに散っていき一瞬でその近くにいた魔法使い達を全て消し去ってしまう。そう『龍 帝 銃』一つ目の能力とは複数の死ぬ気の炎を混合させることだ。今回は憤怒の炎と雲の炎を混合させて多種多様な技を使える雲の炎での攻撃を最も威力の高い憤怒の炎で成し遂げたのだ。
そして二つ目の能力は二丁拳銃であるが故の能力だ。本来であれば禁手であっても一度倍加した力を放出してしまえば一から倍加しなおさなければならない。しかし、この禁手においてはそんなことはない。二丁拳銃は別々に分かれて倍加を行っているのだ。片方がリセットしても、もう片方では残っているために同時に打ち出さない限りは交互に連射していればその出力を落とすことはほぼない。
「まだまだ、いるじゃねえか……俺のストレス発散の為に消えな!」
イッセーはニヤリと笑い引き金を引いた。
旧魔王レヴィアタンの血を引く、カテレア・レヴィアタンは茫然としていた。
今回の襲撃で魔法使いと共に新魔王派である憎きサーゼクスやセラフォルーをオーフィスから譲り受けた蛇の力を使い討ち取るつもりだった。しかし、ふたを開けてみればどうだろうか、魔法使い達は訳も分からない人間達に一方的に虐殺されていき新魔王派がいるであろう会議室に転移してみればまるで罠かのようにそこは既にもぬけの殻で誰もいないのだ。そんな様子に立ち尽くすカテレアに突如声がかかる。
「よお、負け犬」
「あなたは!?」
カテレアを負け犬と呼び現れたのはヴァリアー幹部を従えた兵藤一誠だった。カテレアはその人物が外で魔法使い達を皆殺しにしていた人物だと分かり思わず狼狽してしまう。
そんなカテレアの様子を見たイッセーはくだらなさそ
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