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Fate/magic girl−錬鉄の弓兵と魔法少女−
A's編
第四十四話 想い
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扉の中に入っていく鋼の鳥。
それに従い館の中に足を踏み入れる。
そこには
「ようこそ。シグナム、シャマル。
歓迎するよ」
黒のズボンとシャツを着た衛宮が静かに待っていた。
「せっかく来たんだ。
お茶でもしていってくれ」
「えっと、ならお言葉に甘えて」
「ああ、いただこう」
衛宮の後ろについていくとソファとテーブルがある部屋に案内される。
そしてそこには私とシャマルが来る事がわかっていたかのように準備されたカップとポット、それにお茶菓子。
道案内をしてくれた鋼の鳥もテーブルにいた。
恐らくあの鋼の鳥からの情報を得ていたのだろう。
「そんなに固くならないでくれ。
こちらにはシグナム達と戦うメリットもないんだ」
警戒する私達の様子を見てか苦笑しながらカップにお茶を注ぎ、目の前にカップが置かれる。
さて、これを飲むべきか?
毒が入っていないと断言できるか?
そんな時衛宮がお茶に口をつけ、お茶菓子を一つ口に入れ咀嚼し飲み込んだ。
side 士郎
まったく警戒されたものだ。
相手の結界の中にいるのだから無理もないのかもしれないが。
なので客であるシグナムとシャマルよりも先に紅茶とクッキーに手をつける。
これで信用してくれればいいんだが。
俺がクッキーと紅茶をのみ込んだ後シャマルが
「いただきます」
紅茶とクッキーに手をつけ、そのあとにシグナムも手をつけた。
「さて、一応ここが俺の家だ。
なにかあった時はここに来てくれ」
「わかりました。で士郎君は他にも何か聞きたい事があるんじゃないんですか?」
シャマルがこちらを探るように見つめてくる。
なるほど俺が何か聞きたいと思っているのはお見通しか
「闇の書の守護騎士、君たちの役割についてだ」
「我々の役割?
そんなのは決まっている我が主八神はやてをお守りする事だ」
シグナムがさも当然というふうに応えるが
「俺の中ではそれが引っ掛かってる。
主を守る存在がいるという事は、主を守らなければならない事態が発生するという事か?」
俺の言葉に眼を見開く二人。
「昔はそうよ」
「シャマル」
「シグナム、士郎君には少し話しておいた方がいいわ。
さっき言った通り主をお守りするのが私達の役目。
だけど」
シャマルは一度瞳を閉じ、再び俺に向けられた瞳は迷いのない真っ直ぐな瞳。
「だけど今は違う。
はやてちゃんが言ってくれたから私たちははやてちゃんと平穏に暮らしたい」
「……ああ、私もそして、ヴィータもザフィーラもこの思いは変わらん」
「そうか」
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