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Fate/magic girl−錬鉄の弓兵と魔法少女−
A's編
第四十四話 想い
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止まってこちらを待っていた。
さて、衛宮の家でなにが起きるかわからない上に騎士甲冑もまだないが行くとしよう。
我が主の平穏な生活を守るためにも衛宮が私達の敵でない事を確かめるために
side 士郎
使い魔の鋼の鳥を操り、シグナムとシャマルを俺の家に案内しつつ二人のお茶の準備を始める。
シグナムとシャマルの表情はどこか硬い。
もしかしたら俺が敵になるのかもと心配しているのかもしれない。
当然俺にはそんな気はないし、俺の立場からすればシグナム達が俺に攻撃を仕掛けるメリットがない。
そのためそんなに緊張もしていないのだ。
しかし闇の書か。
アレは何なのだろう?
なのは達のようなデバイスとは違うように思える。
はやての血筋が魔法に携わる家系で、一族の秘術に関して記述された魔導書かとも思ったがその可能性は低いだろう。
はやての家、八神家に魔術にしろ、魔法にしろその痕跡がなさすぎる。
それにシグナム達、闇の書の守護騎士。
恐らく闇の書には何らかの能力がある。
ただの魔法に関する事が書かれた本ならば守護騎士などという防衛機能はいらない。
つまりは何らかの自衛手段をもっていなければならないという事なんだが、こればかりはシグナム達から教えてもらわなければ俺の考えでしかない。
とそんな事を考えているうちにシグナムとシャマルももうすぐ近くまで来ている。
お茶菓子なども準備は出来たし、出迎えるとしようか。
side シグナム
あの鋼の鳥はデバイスのような知能があるのか、こちらの様子を見ながら私達を導く。
こちらの様子を気にしてくれるので見失う心配もないので走る必要ない。
しばらく歩き見えてきた古めかしい洋館。
そして、私とシャマルは洋館、衛宮の館に辿りついた。
「シグナム、気をつけて。
術式がわからないけど結界があるみたい」
「ああ」
これが魔術師の結界か。
我々が使う結界であればその結界の狭間というのが明確に眼に見えるものだがそれもない。
日常や風景の中に違和感なく紛れ込む結界というわけか。
魔法に関する知識や知らぬ者では気がつかないだろう。
いや、知らぬ者でもこの館の纏う空気に近づくのは避けるだろう。
鋼の鳥に従い、館の敷地に一歩踏み出す。
それと共にわずかに空気がかわる。
こうして結界の中に入ったというのにどのような結界なのか理解できない。
ここまで未知のモノだと気が抜けないな。
だが踏み込まなければ始まらない。
館に向かって歩みを進める。
それと共に私達を出迎えるかのように開く玄関の扉。
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